2020
インターネット版
心を騒がせるな。

(ヨハネ14・1)
  発行所 カトリック浦上教会
評議会広報委員会
  メールアドレス
  uracathe@hkg.odn.ne.jp
目次
いのちを脅かすものとは?
聖週間
御旨に応え
評議会だより
新任、退任挨拶
ビンセンシオ会より
今月の典礼担当地区
浦上四番崩れ
今月の聖人
地区集会日程
浦上街道
赤鉛筆

助任司祭 ガブリエル 尾髙 修一
新型コロナウイルスは教会行事に大きな影響
4月24日 葛島神父様着任、青田神父様 滑石へ
行事などのお知らせ
信徒生活委員長が交代しました
入会者を募集
5月と6月の典礼当番
「旅」の始まりから150年特集(16)
家族で霊名の日を祝いましょう
5月の地区集会日程表
司祭への道のり「助任時代」(23)
編集後記
いのちを脅かすものとは?
助任司祭 ガブリエル 尾髙 修一
 主のご復活おめでとうございます。本来ならば、信徒の皆さんと直接、この挨拶を交わしたかったのですが、今年の復活祭は皆さんと一緒にお祝いすることができませんでした。浦上教会の広い聖堂に信徒の皆さんの姿はなく、イエス様の復活をたたえる盛大な聖歌も復活の卵もありませんでした。十字架上で死んだイエス様は確かに復活なさったのですが、まだ空の墓の中にいるような、何となく静まり返った雰囲気に戸惑いました。司祭だけで祝った復活祭は初めてでしたが、皆さんは、どう過ごされたのでしょうか。
 復活祭の公開ミサが中止になるくらい新型コロナウイルス感染症を取り巻く事態は深刻です。今日は何人感染した、何人亡くなったという統計的な数字に自分の感覚が麻痺しそうで怖さを感じます。人のいのちがかかわっているのに、人ではなく数字を見ている。もちろん感染者や亡くなる人の数を減らすことは重要ですが、より重要なのは今苦しんでいる人たちをいかに助けるかということです。さまざまな病気を抱えている人たちに対してイエス様は無関心でいられず、あわれみといつくしみの心でいやしの恵みを与えてくださいました。人の痛みや苦しみを自分のこととして感じる感覚を失いたくないと思います。
 さらに、医療の現場も深刻です。医療機器や
防護服、マスクや病院のベッドが足りないという危機的現状に加え、誰のいのちを優先すべきかという問題や医療従事者や看護師に対して差別や偏見があると聞いてショックを受けました。限られた医療体制の中で、誰かのいのちを優先させることで別のいのちが後回しにされることは心苦しく、難しい判断ですし、治療のためにウイルス感染者とかかわる医療従事者やその家族に対して心無い言動で傷つけている人たちがいるのは本当にいたたまれない気持ちです。非常に逼迫した中で、寝る間も惜しんでいのちを守るために働いている人たちに感謝と労いの言葉を捧げたいと思います。
 また、私たちの生活も不自由を強いられています。感染を予防するために、いわゆる三密(密閉・密集・密接)を避けなければなりません。換気をよくすることや不要不急の外出を控え家で過ごすこと、また相手との距離を保つことに努めましょう。生活の不安を抱えながらも、今は我慢の時だと思いますので、感染予防の対策を講じながら、この感染症に苦しんでいる方々やその家族のため、また一日も早い収束のために続けて祈っていきましょう。
 昨年、来日された教皇様のメッセージが響いてきます。「すべてのいのちを守るため」に、私たちも必要なことを実行していきたいと思います。
聖週間
新型コロナウイルスは教会行事に大きな影響
 今年は4月5日の受難の主日から聖週間がはじまった。1年の中でもっとも大切なときではあるが、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは教会行事にも大きな影響を与えた。
 感染拡大を防ぐため髙見大司教様は聖週間も含めた4月30日までの主日と週日の公開ミサの中止を決定し、同期間中の主日のミサに参加する義務を免除する旨を通達された。司祭には、ミサに与れない信徒の思いを大切にして霊的一致のうちに心を込めて典礼祭儀を行うように指示された。またミサに参加できない信徒に対してはそれぞれの住まいで、司祭と心を合わせて祈ることを求め、新型コロナウイルスの感染終息を願っての祈りを捧げるように呼びかけられていた。
 このため聖週間の主な典礼祭儀も信徒の参加のない、司祭だけの非公開で行われた。

4月7日(火)聖香油ミサ
 髙見大司教様、中村補佐司教様と司祭団のみで捧げられた。例年行われている「司祭の日」の祝賀会は中止された。

4月11日(土)復活徹夜祭 
 復活徹夜祭は、中村倫明司教様と浦上教会の3人の司祭でミサが捧げられた。

復活の主日
 4月12日(日)9時15分復活の主日のミサが浦上教会の3人の司祭によって執り行われた。
 
また長崎大司教区ではミサに与れない信徒のために、初めての試みとなるミサのライブ配信を行い、大司教館から髙見大司教様による聖週間のミサの模様がYoutubeで公開された。

        復活徹夜祭

        復活の主日

    教区ではミサのライブ配信
御旨に応え
ようこそ葛島神父様

 この度春の異動でパウロ葛島輝義神父様が、4月24日(金)11時浦上教会へ着任された。
 当日は新型コロナウイルス感染対策のため評議会役員を中心に限られた方たちがお迎えをした。
 葛島神父様は2002年3月に叙階され、俵町、青砂ヶ浦、井持浦、福江、中町教会を歴任された。浦上教会では協力司祭として司牧していただくと共に、広報委員会、歴史委員会の担当司祭としてご指導をいただくことになっている。


ありがとう青田神父様

 3月に司祭叙階を受け、この度助任司祭として滑石教会へ赴任されるヨセフ青田憲司神父様の出発式が4月24日(金)14時に行われた。
 青田神父様は神学生時代から司牧実習を通して6年間浦上教会でご指導をいただいた。
 出発にあたり神父様は、「担当するさくらの里教会をどのように導いていけば良いか気になる事ばかりです。まだまだ皆様にお教えをいただく事があります。これからもどうぞよろしくお願いいたします。」と決意を述べられた。

評議会だより
【5月】

(1日)初金ミサ
     女性部担当地区:江平
     10時 被爆マリア小聖堂 <女性>
    十字架の道行 19時    <本部>
(3日)世界召命祈願の日     <典礼>
    久志主任神父様(聖ペトロ)
    葛島神父様(聖パウロ)への
     霊的花束のお知らせ
      (祝日6月29日)    <信使>
    評議会 19時       <本部>
(10日)母の日・女性部のためのミサ
                 <女性>
    浦上小教区への転入者紹介
                <シャロ>
(12日)小学生勉強始まり
     16時 教会学校      <信教>
(16~17日)世界広報の日書籍販売 <広報>
(18日)準備委員会        <本部>
(20日)旅の日記念ロザリオ
      5時30分        <典礼>
(24日)主の昇天         <典礼>
(31日)聖霊降臨の主日      <典礼>

【6月】

(5日)初金ミサ
     女性部担当地区:坂本1、2
     10時 被爆マリア小聖堂 <女性>
     十字架の道行 19時    <本部>
(7日)三位一体の主日      <典礼>
    宮原神父様(聖ドミニコ)への
     霊的花束のお知らせ(祝日8月8日)
                 <信使>
     第1回バザー実行委員会・評議会
      19時         <本部>
(10日)新役員懇親会 19時    <壮年>
(14日)キリストの聖体      <典礼>
    家族そろってボウリング大会
      13時 ラッキーボウル  <壮年>
(19日)イエスのみ心       <典礼>
(20日)旅の日記念ロザリオ
      5時30分        <典礼>
(21日)保護者総会
      7時30分ミサ後
       教会学校      <信教>
    信徒研修会
      9時30分ミサ後     <信使>
(22日)準備委員会        <本部>
(24日)洗礼者聖ヨハネの誕生
      6時          <典礼>
(25日)創立記念ミサ(70年目)
      6時          <エリ>
(28日)聖ペトロ使徒座への献金  <典礼>
     久志主任神父様(聖ペトロ)
    葛島神父様(聖パウロ)
     霊名のお祝い 9時30分ミサ
                 <信使>
    第2回堅信組保護者会
      9時30分ミサ後 教会学校
    教会学校清掃
      7時30分ミサ後
      担当:3年生保護者  <信教>

※ 行事は変更、中止される場合もあります。
      お知らせ

    久志主任神父様より
 新型コロナウイルス感染拡大予防のため、主日の公開ミサが中止になったことに伴い、ミサ再開までの間、浦上教会ホームページで主日の説教を公開しております。
どうぞご利用下さい。
新任挨拶
信徒生活委員長
      武本清久


主の平安
 この度は、諸先輩方をさしおいて、信徒生活委員長にご推薦いただき任命されました、武本清久と申します。
 私は、今まで教会の子供会や、典礼、聖歌隊等、微力ではありますが参加させていただいており、それに合わせてカトリック劇団さばと座で、キリシタン復活物語「そしてサンタ・マリアがいた」という劇でプチジャン神父様を演じさせていただいております。監督、脚本を古巣馨神父様で、信徒発見150周年に合わせて立ち上げ、足かけ約5年にもなり本日まで色々な所で公演してきたのですが、今回をもって、千秋楽を迎える事となり、そのため、この場を借りて紹介させていただく事をお許しください。
 6月19日ブリックホールにて公演させていただきます。潜伏キリシタンの心や、時代背景、プチジャン神父の喜びと驚きを感じ取る事ができると思います。よろしくどうぞ。

退任挨拶

前信徒生活委員長
        寺下一美


 平成28年4月より4年間なんとか無事に信徒生活委員長を務める事が出来ました。これもまた評議会議長、評議会役員の皆様そして、信徒の皆様、また主任神父様、助任神父様の信徒生活委員会に対する温かいご協力の御蔭と思っております。
 任期4年目にあたる去年はローマ教皇来崎という大きなお恵みをいただき、私にとって充実したすばらしい年となりました。
 次の信徒生活委員長に就任される方は、さばと座のプチジャン神父役を演じておられる武本清久さんです。私同様に武本新信徒生活委員長のもと、信徒生活委員会を今以上により良い会に発展させていただくように、ご支援、ご協力をお願いいたします。私も一信徒として微力ながらお手伝い出来ればと思います。
 4年間本当にお世話になりました。
 
聖ビンセンシオ会で奉仕活動をしませんか

私たちビンセンシオ会では
新しく奉仕活動をしていただく方を募集しています。


(おもな活動内容)

 *お祝いの日でのミサ前後の献金のお願い
 *釜ヶ崎労務者への支援品送付
 *小教区内高齢者の病院、施設訪問、お見舞い
 *教会バザーでの出店
 現在10名ほどで、活動は年間の日曜日に行っております。
 また毎月第1、3月曜日に例会を実施しております。

 ご参加だけでなく、当会へのご意見もお聞かせください。
連絡先 清水邦広 090-4343-1807
 今月の典礼担当地区
《5月》復活節

3日[日] 復活節第4主日       大橋
      世界召命祈願の日
10日[日] 復活節第5主日      昭和
17日[日] 復活節第6主日      橋口
24日[日] 主の昇天        上野1
31日[日] 聖霊降臨の主日     上野2
《6月》イエスのみ心の月

7日[日] 三位一体の主日     高尾A
14日[日] キリストの聖体     高尾B
21日[日] 年間第12主日       本原
28日[日] 年間第13主日      扇
浦上四番崩れ
「旅」の始まりから150年特集(16)
「安芸(広島)」
     に行った人たち①

 広島に流配されたのは主に本尾の人たちで、総員179名でした。
 戸主は1870年1月5日、他藩預けの人たちと同船して尾道へ直行し、町の下手の某寺院に収容されました。家族は7日に召喚され、翌朝旅立って、時津から早岐へ渡り、中里、江迎を経て松浦の御厨まで歩き、和船で尾道へ向かいました。到着したのは戸主より40日遅れでした。それから5日後、戸主たちがいる寺院に移されましたが、収容された寺院は50畳敷の広さしかなく179名には窮屈過ぎました。やがて春になり夏が来ると、狭さがゆえに病人が続々とでて、わずかニ、三か月の間に死者が30余名に及びました。食事は毎日二食の物相飯(もつそうめし)と半月に一度の味噌汁でした。
 到着後間もなく、一家族ずつ呼び出され、所持品の宗教書、コンタス、十字架類を没収されました。そして改心の説得が始まりましたが改心する者はいませんでした。
 8月になると一家族ずつに引き分けられ、四日市、五日市、二十日市、安加部、草津、日の島、広島、その他へ預けられました。そしてどこの収容所でも食事が減らされました。
 四日市では、山口丑之助という信仰堅固な人がいて、絶えず皆を引き締めていたので39名は信仰を保ちました。
 五日市には幸助、寅松、喜蔵の三家族が預けられました。喜蔵一家13名は興善寺に預けられましたが、喜蔵の妻ミツは大病を患っていたので篭で担がれて来ました。篭に揺られたこともあってミツは危篤に陥りました。家族は寝ずの看病を尽くしましたが二日後に亡くなりました。ミツを亡くした家族は同じ月にツネの娘8歳と永い別れをし、間もなく喜蔵も病んで同年12月に亡くなりました。
 説得は絶え間なくつづいていました。説得に呼び出されるのは主にツネとその姪の夫善次郎でした。ツネは女ながらも教理に通じ伝道婦を務めていましたから説得者と議論を繰り返し、一歩も譲るところはありませんでしたが、善次郎は未だ19か20歳の若者、役人や仏僧に乗せられて、ツネに知れない様にと図られ改心してしまいました。
 その他へ預けられた人たちも興善寺と同じく苦しみにあい、ことごとく改心してしまいました。残ったのは四日市の39名と五日市のツネだけでした。
家族で霊名の日を祝いましょう
<今月の聖人>
5月 May

 2日 聖アタナシオ司教教会博士
14日 聖マチア使徒
6月 June

 3日 聖カロロ・ルワンガと同志殉教者
 5日 聖ボニファチオ司教殉教者
11日 聖バルナバ使徒
13日 聖アントニオ(パドバ)司祭教会博士
29日 聖ペトロ・聖パウロ使徒

5月の地区集会

地区名 時 間 場 所 担当司祭
辻2 5日 19時30分 公民館 尾髙師 
石神1
坂本1 7日 19時30分 公民館 久志師
坂本2 8日 19時 マツオ歯科医院 宮原師
辻1 19時30分 公民館 宮原師
小峰 19時30分 深井宅 尾髙師
大橋 9日 19時30分 公民館 宮原師
江平 10日 19 時 公民館 久志師
高尾 公民館 宮原師
公民館 尾髙師
平和 19時30分 公民館 久志師
13日 19時30分 公民館 久志師
平野 14日 19時30分 喫茶ジャスミン 宮原師
昭和 15日 19時 文教町公民館 宮原師
本尾 16日 20時 公民館 久志師
上野1 公民館 尾髙師
本原 17日 19時 公民館 宮原師
橋口 公民館 尾髙師
上野2 19時30分 公民館 久志師
女の都 23日 20時 教会学校 尾髙師
大手 24日 19時 公民館 久志師
休み  石神2 
 浦 上 街 道

             久志 利津男
司祭への道のり

     「助任時代」(23)

 今般の情勢から参加者限定の叙階式がなされ、叙階50年等の祝賀式が延期となりました。人生の節目で水をさされるその思いを十分に察することが出来ます。その分、特別に神様からの計らいがあることでしょう。
 この叙階で楽しみなのがご絵です。それこそ記念のカードであると同時に、今の思い、これからのモットーを表の絵や写真で表現し、裏面はその思いを言葉にし、叙階の年月日等が記される一生涯のもの。頂いた方々は折にふれ、その司祭を思い出し、祈ります。家庭祭壇に置いている方、いつも肌身離さずに携帯している人もいます。だとするならば、この記念のご絵にお金と時間は十分に使ってもいいのではないで
しょうか!
 35年前に叙階した私は二枚作成しました。一枚は仲知教会の皆さんが叙階のお祝いに贈ってくださった白い祭服を、もう一枚は叙階時に病床にあったかつての主任・永田静一神父様が作ってくださったカリスとパテナを写真に収めてご絵にしました。今にして残念に思うのは、説明分を記していなかったこと。
司祭叙階25年の際も二枚作成。初心に戻る思いで叙階直後に枢機卿らと共に並んでいる写真とこれまで司牧した6つの教会を記念のカードにしました。
 毎年、叙階式後に配られるご絵は、クラシックな物もあれば現代風にアレンジしたのもあります。この一枚にすべてが網羅されている、このご絵が永い絆となる、それ程に価値のある叙階の記念の品。たかが一枚、されど一枚のご絵です。
 新型コロナウイルスについては4月28日現在長崎県内では17人の感染が増えています。
公開ミサは現在5月6日まで中止されています。毎日テレビ放送で新型コロナウイルスの話題で持ち機になっています。長崎ではイタリアの大型クルーズ船「コスタ・アトランチカ」が感染で大きく報じられていますので私達も自粛するように努めましよう。▲「新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のための祈り」いつくしみ深い神よ、新型コロナウイルスの感染拡大によって、今大きな困難の中にある世界を顧みてください。病に苦しむ人に必要な医療が施され、感染の終息に向けて取り組むすべての人、
医療従事者、病者に寄り添う人の健康が守られますように。亡くなった人が永遠のみ国に迎え入れられ、尽きることのない安らぎに満たされますように。不安と混乱に直面しているすべての人に、支援の手が差し伸べられますように。希望の源である神よ、私達が感染拡大を防ぐ為の犠牲を惜しまず、世界のすべての人と助け合って、この危機を乗り越える事ができるようお導きください。私達の主イエス・キリストによって。ア一メン。希望と慰めのよりどころである聖マリア、苦難のうちにある私達の為にお祈りください。