2020
インターネット版
 恐れるな。・・・
      恐れなさい。
   (マタイ10・28)
  発行所 カトリック浦上教会
評議会広報委員会
  メールアドレス
  uracathe@hkg.odn.ne.jp
目次
「イエス様、マリア様は若い?」
ミサ再開・葛島輝義神父様歓迎式
感謝のことば
評議会だより
エリザベット会より
教会学校
自粛中の信仰生活
今月の典礼担当地区
浦上四番崩れ
今月の聖人
地区集会日程
浦上街道
赤鉛筆

助任司祭 ドミニコ 宮原 大地
待った2か月半、着任された葛島神父様歓迎
葛島神父様と青田神父様より
行事などのお知らせ
創立70周年を迎えます
2020年度 教会学校再開
新型コロナウイルス感染症対策の中
6月と7月の典礼当番
「旅」の始まりから150年特集(17)
家族で霊名の日を祝いましょう
6月の地区集会日程表
司祭への道のり「助任時代」(24)
編集後記
「イエス様、マリア様は若い?」
助任司祭 ドミニコ 宮原 大地
 2020年になって、今まで聞きなれない言葉を聞く機会が増えました。「クラスター」「PCR検査」「3密」「ステイホーム」「ソーシャルディスタンス」「リモート○○」「ライブミサ」「新しい生活様式」・・・挙げ始めたらきりがありません。「クルーズ船」という言葉自体は、日常的に聞く言葉でした。しかし、同じ「クルーズ船」という言葉でも最近聞くと印象が変わったと感じる人もいるかと思います。
 「コンピュータ」、「インターネット」、「SNS」など、教会の歴史では新しい言葉が意識的に多用されている文書があります。教皇フランシスコ使徒的勧告『キリストは生きている』(2019年)は、世界代表司教会議(シノドス)15回通常総会を受けてまとめられたものです。そのシノドスのテーマは「若者、信仰、そして召命の識別」でした。「若者」と読んで自分には関係のないことだと感じた人もいるかもしれませんが、少し読み進めていただければ幸いです。
 教皇フランシスコは「若さとは、年齢よりも心の状態です」(『キリストは生きている』34項)と前置きし、教会の若さ、真に若返ろうとする教会の姿について語ります。「教会を老けさせ、過去に執着させ、停滞させ、動かないものにしてしまうものから、解き放たれていられるよう主に願いましょう。(中略)教会は教会らしくあるときに若いのです。つまり、神の
ことばから、聖体から、キリストの現存から、その霊の力から日々もたらされる新たな力を受け取り続けているならば、若いのです。自らの源に立ち返り続けることができるかぎり、若いのです」(同35項)。
 十字架のイエスは、長い年月をかけ力なく老いぼれてしまったのでしょうか。イエスのみ心は新しさに燃え、どんな老人・若者よりも謙虚に、人の未熟さ、挑戦と失敗を寛容に受け入れてくださいます。
 単に新しい言葉に慣れろという話ではありません。教会共同体は年齢的な老いも若いもみな共にあります。教会共同体は、主と共にあることによって新たにされ、新たにされることを受け入れていくのです。浦上教会は、旅する教会であることを、実際に受け入れてきた共同体です。この地に留まれないことを受け入れて信仰を守ってきた共同体です。この地に留まれる今、この場所でできる旅について改めて考えさせられます。
 「新しい信仰生活様式」について考える間もなく、その実践のときはすでに訪れています。現に、ミサを含めて密に集まらないようにという指示を体験しました。新しい祈りひとつ受け入れること、隣にいる人を受け入れること。一人ひとりがこれからも成長する若い真の教会として、生き生きと生まれ変わり続ける姿を、主は喜んで受け入れてくださるでしょう。
ミサ再開・
葛島輝義神父様歓迎式
 新型コロナウイルスの影響で3月1日の主日の公開ミサが中止されてからほぼ2か月半となる中、ようやく5月23日(土)夜からミサが再開されました。
 閉鎖された聖堂には祈る人の姿は見られず、聖週間の典礼も司祭だけで執り行われ、信徒の方々はつらい日々を過ごされていたと思います。普段当たり前の事と思い、特に意識することもなかった「教会へ行く事」、それが突然できなくなるという事の深刻さ、生活の中での教会の在りようを改めて思い直した方も多かったのではないでしょうか。
 ミサ再開に向けては、髙見大司教様が出された「新しい信仰生活様式」のためのガイドラインをもとに準備を進めて来ました。3密(密閉、密集、密接)を避ける、清潔さに気を配る点が最優先に考慮され、限定した席配置、奉納・聖歌の中止、誘導員の配置などが決められての再開となりました。
 そして最初の日曜日となる24日(日)9時30分のミサには、内心はまだまだ不安な気持ちを持ちながらも、再開を待ち望んでいた方々が2か月ぶりに教会を訪れました。久志神父様は初めの挨拶で「2か月ぶりに本当に久しぶりにお会いできました事を心より感謝します。皆様はいかがお過ごしだったでしょうか」と問いかけ、実は神父様方も信徒のいないミサを続けなければならなかった事へのつらい胸のうちを明かされたようでした。
 ミサは再開されましたがまだまだ安心はできません。これからは皆様の協力が欠かせません。清潔な聖堂の維持は身近にできる第一歩です。早く来たら窓を開けたり、ミサ後の机の消毒などにご協力をお願いいたします。
葛島神父様、4月24日の着任から1か月
  ミサ再開に合わせて歓迎式

 また同日は、葛島輝義神父様の着任の歓迎式が行われ、信徒にとってはミサ再開と合わせて二重の喜びとなりました。
 葛島神父様は「18~9年前の叙階から、久しぶりにこの祭壇に立つとあの日の思い出がよみがえって来ます。あの時多くの思いと希望を持ってこの門を下っていきました。今気持ちを新たに立て直して再スタートをとの神様の声が聞こえてきました。どうぞよろしくお願いします」と決意を述べられました。
 そして信徒代表挨拶では城田副議長が「浦上教会は神父様の着任を心より歓迎いたします。わたしたちの厚い歓迎の思いが伝わりますように」と述べられました。
感謝のことば
今、再び

      協力司祭 パウロ 葛島 輝義

《2002年3月3日、午後2時―。アンジェラスの鐘が天上的な音色を帯びて木霊し、聖堂に溢れんばかりの参列者を伴い、地の底から湧き上がるような聖歌と祈りの中で、45の男は紛れもなく、司祭になっていた。神様の大いなる恵みと参列者の善意の賜物であろう。〈中略〉その豊かさに運ばれて浦上教会の門を洋々と後にした。感慨無量であった…。(3/3手記)より》

 〝わたしは門の外に立ち、扉を叩いている〟
    (黙示三・20)。

 《2002年3月3日叙階式 中央:葛島神父様》

 あの豊かな日から18年、間もなく64になる男は、過去5つの教会に続いて、叙階19年目は懐かしき浦上教会の門を叩くこととなりました。
 唯、心不全、頚椎症等を抱え、時のコロナウイルスと相まり、皆様には迷惑な存在となりそうですが、それでも、この叙階の故郷に招かれたことに深く感謝しつつ、命ある限り、有意義な存在となれることを夢見ています。「宜しくお願いします」の意と共に、再び聖なる門に立つ者です。
✞ 主の平和
          ヨセフ 青田 憲司

 あお葉わか葉に風かおりて。若草の緑がまぶしい季節となりましたが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 この度、わたしヨセフ青田憲司は、3月20日、カトリック浦上教会において、ヨセフ髙見三明大司教様司式のもと、司祭叙階というお恵みをいただきました。神さまのお恵みと、お祈りや励ましなど、これまでの皆さまからのさまざまなご支援がなければ、このような大きなお恵みに与ることはできませんでした。心より感謝申し上げます。
 叙階式当日は新型コロナウイルス感染症予防のため、参加人数の制限などがあったものの、多くの方にご参列いただき、また、ご参列いただけなかった方々からも多くの励ましをいただきました。この場をお借りし、重ねて御礼申し上げます。
 司祭叙階のお恵みを受け、キリストに奉仕する者として、ミサを始めとする様々な秘跡の執行者として歩み始めて一か月あまりが過ぎました。この度髙見大司教様よりカトリック滑石教会助任を拝任し、4月26日より、滑石教会およびさくらの里教会での宣教・司牧を担当させていただくことになりました。カトリック長崎大司教区の司祭の一員として、微力ながら宣教や司牧に貢献したい所存です。今後とも、お祈りとご指導をよろしくお願い申し上げます。末筆ではございますが、皆様のご健勝と、神さまからの豊かな祝福を、心よりお祈り申し上げます。
 2020年5月1日
評議会だより
【6月】

(5日)初金ミサ
     女性部担当地区:坂本1、2
     10時 被爆マリア小聖堂 <女性>
     十字架の道行 19時    <本部>
(7日)三位一体の主日      <典礼>
    宮原神父様(聖ドミニコ)への
     霊的花束のお知らせ(祝日8月8日)
                 <信使>
     第1回バザー実行委員会・評議会
      19時         <本部>
(14日)キリストの聖体      <典礼>
    在世会総会
      9時30分ミサ後 信徒会館 <在世>
(19日)イエスのみ心 6時     <典礼>
(20日)旅の日記念ロザリオ
      5時30分        <典礼>
(24日)洗礼者聖ヨハネの誕生 6時
                 <典礼>
(25日)創立記念ミサ(70年目)6時
                 <エリ>
(28日)聖ペトロ使徒座への献金  <典礼>
     久志主任神父様(聖ペトロ)
    葛島神父様(聖パウロ)
     霊名のお祝い 9時30分ミサ
                 <信使>
    第2回堅信組保護者会
      9時30分ミサ後 教会学校
    教会学校清掃
      7時30分ミサ後
      担当:3年生保護者  <信教>
【7月】

(1日)福者ペトロ岐部司祭と187殉教者
            6時    <典礼>
    初金ミサ
     女性部担当地区:江平
     10時 被爆マリア小聖堂 <本部>
    十字架の道行 19時    <本部>
(4~5日)中学生黙想会
      8時30分        <信教>
(5日)1学期終業ミサ・終業式
      7時30分        <信教>
    信徒会館清掃
      9時30分ミサ後  <壮年・女性>
    評議会・第2回バザー実行委員会
     19時 信徒会館      <本部>
(19日)境内清掃 8時30分ミサ後  <信生>
    初聖体式(1年生)     <信教>
(20日)旅の日記念ロザリオ
      5時30分 聖堂      <典礼>
(21日~8月31日)
    ラジオ体操 6時ミサ後   <信教>

※ 行事は変更、中止される場合もあります。
エリザベット会創立70周年のご案内
 エリザベット会は来る6月25日で創立70周年を迎えます。
 指導司祭、先輩、賛助会員、信徒の皆様に心より感謝申し上げます。

 私たちは以下の活動を一年を通して行っております。
   *受難前の枝切り奉仕
   *黙想会昼の部典礼奉仕
   *海外への愛の献金送金奉仕(2回)
   *引退司祭・浦上出身者・高齢者への訪問など

 新型コロナウイルスの脅威に晒され、信徒の皆様も毎日不安な思いを抱えていることと思います。私たち聖エリザベット会員も活動休止を余儀なくされています。 一刻も早くこの状況が終息しますように。また聖エリザベット会の奉仕活動が再開できますように。
教会学校
2020年度 教会学校再開


 閑散としていた教会境内に、ようやく子どもたちの元気な声が響くようになりました。
 2020年度の教会学校は、4月7日(日)に入学式と始業式を予定していましたが、緊急事態宣言を受けて5月連休明けの12日(火)から各教室で再開しました。
 本年度は、1年生19名、2年生29名、3年生12名、4年生25名、5年生21名、6年生17名、中学生77名の計200名の在籍となります。
 5月は平日のみの勉強で、6月6日(土)から土曜学校は再開する予定です。
 教会学校でも新しい生活様式を取り入れ、平日は完全下校時間を午後5時半とし、3つの密を避け、衛生環境に配慮しながら進めております。保護者の皆様にはご理解とご協力をよろしくお願いいたします。また信徒の皆様にもお祈りとご支援をよろしくお願いいたします。
 また、昨年度まで4年間教会学校でお世話になった深堀茂子さんにかわり、田崎理奈さんがカテキスタとして子どもたちの信仰の成長を見守ってくださいます。どうぞよろしくお願いいたします。
自粛中の信仰生活
 新型コロナ禍でステイホーム。外出せず、人との接触を極力避けたら、若干のストレス状態となり、些細なことで夫婦喧嘩。心を静めてロザリオの祈りを始めた。毎晩一人で寝る前に祈りを唱えた。イライラした時には、神様から試されているのではないかと思い、一生懸命努力して、結果がどうであれ素直に受け止めるように気持ちを整理できた。気づかせてくれた神様に感謝。
            (男性:70代)

 新型コロナウイルス感染が拡大。緊急事態宣言が発令されて約3か月。毎日テレビ、新聞、ラジオで報道されている。Withコロナ時代をどう生きていけばいいのか考えさせられる。自分の生活が変わり、日常を如何に過ごしていくかを見つめ直す時間でした。
            (男性:70代)

 新型コロナウイルスによる自粛期間中は、不要不急の外出を避けると共に、必要な外出に備えてマスクを作成したり、たとえ家族間でも濃厚接触をしないように心掛けておりました。また毎日の祈りの中で新型コロナウィルスにより亡くなられた方のためや、早期の収束などを特に意識して祈っておりました。
            (男性:40代)
 ごミサに与れない日々、禁教時代に思いをはせようという主任神父様のお言葉に、深く感銘を受けたものの、朝寝坊が習慣になってしまった。そんな中、長崎大司教区でごミサのライブ配信が開始されたときき、あわててパソコンの前に。久しぶりに心の平安を頂き、神に感謝。但し、パジャマ姿だった私、神様、ごめんなさい。
             (女性:50代)

 「我が家のアキ(猫)もミサに与る」
 4月19日(日)9時30分のミサは大司教館のお御堂で髙見大司教様の司式で執り行われ、インターネットで流された。信者は各自これに与るようにとのことだったので、妻と私はパソコンの前で待っていました。突然、アキが机に飛び乗り、ミサの画面を始めから終わりまで見ていました。

            (男性:70代)
 今月の典礼担当地区
《6月》イエスのみ心の月

7日[日] 三位一体の主日     高尾A
14日[日] キリストの聖体     高尾B
21日[日] 年間第12主日       本原
28日[日] 年間第13主日      扇
《7月》

5日[日] 年間第14主日  石神1・辻2
12日[日] 年間第15主日      石神2
19日[日] 年間第16主日  大手・女の都
26日[日] 年間第17主日      辻1
浦上四番崩れ
「旅」の始まりから150年特集(17)
 「安芸(広島)」に行った人たち②

 安芸の各所へ預けられた人たちも、ことごとく改心してしまいました。残ったのは四日市の39名と五日市のツネだけでした。
 1871年5月、各所の信徒たちは全員が広島の寺町仏権寺に収容されました。改心者は本堂に、40名の不改心者は境内の長屋に置かれました。この頃、喜蔵の娘マキが熱病にかかり重体になっていました。ツネは姪の救霊を気遣って、しきりに改心の取消しをするように家族に言い諭しました。マキは当時13歳の可憐な少女で、父母が亡くなってからはツネを誰よりも頼りにしていました。叔母の勧めに従い、熱に浮かされながらも役人に改心取消しを嘆願しました。これを見ていた二、三家族も改心戻しをし、長屋へ移されました。その後、改心者は他の寺へ移され、不改心者は仏権寺でつづけて説得を受けていましたが、説得役は仏僧から神官に代り、間もなく城内の長屋に移されました。
 1872年、改心者が帰国してからは一家族ずつ部屋を分けられ、互いに連絡が取れない様にと錠をかけられ、灯火もない暗い部屋に閉じこめられ、夏に蚊帳も与えられませんでした。
 この頃、中野の甚平、道上の茂市、土井の忠右
衛門たちが次々に訪れ、一同を励ましてくれました。
 1873年の正月になると、二の丸の大きな倉に移され、外出は赦されませんが、待遇はよくなり説得が終わりました。
 4月には放免令が下り、帰国に際しては一同をいたわり、三日間広島を見物させ、望みの和船を用意してくれました。帰郷したのは4月14日でした。

 「備後(福山)」
    に行った人たち①
 1868年福山に流配されたのは、道上の茂市以下20名で、福山の座床(ざとこ)というところに収容されました。是といってひどい責めがあったわけでもないのに、茂市一人を除いて皆が改心してしまいました。
 1870年に流配された多くは先の20名の家族で、男子9名婦女子67名でした。
 男子は1月5日長崎を出発して福山に送られ、婦女子は8日に久留米藩の帆船に乗り込み9日に出航しました。15日の夕暮れ鞆(とも)に着き、腰縄を打たれて、翌日福山へ船で送られました。そこには戸主たちが迎えに来てくれ、茂市もしゃがれ声で十字を切って皆を励ましました。
家族で霊名の日を祝いましょう
<今月の聖人>
6月 June

 3日 聖カロロ・ルワンガと同志殉教者
 5日 聖ボニファチオ司教殉教者
11日 聖バルナバ使徒
13日 聖アントニオ(パドバ)司祭教会博士
29日 聖ペトロ・聖パウロ使徒
7月 July

 1日 聖ペトロ岐部司祭と187殉教者
 3日 聖トマ使徒
11日 聖ベネディクト修道院長
15日 聖ボナベントゥラ司教教会博士
22日 聖マリア(マグダラ)
25日 聖ヤコブ使徒
29日 聖マルタ
31日 聖イグナチオ(ロヨラ)司祭

6月の地区集会

地区名 時間 場所 担当司祭
辻2
石神1
9日 19時30分 公民館 尾髙師 
大橋 公民館 宮原師
10日 19時30分 公民館 久志師
平野 11日 19時 喫茶ジャスミン 宮原師
坂本1 19時30分 公民館 久志師
石神2 公民館 尾髙師
坂本2 12日 19時 マツオ歯科医院 宮原師
辻1 19時30分 公民館 宮原師
小峰 深井宅 尾髙師
14日 19時 公民館 尾髙師
平和 19時30分 公民館 久志師
上野1 20日 20時 公民館 尾髙師
本尾 公民館 久志師
橋口 21日 19時 公民館 尾髙師
本原 公民館 宮原師
上野2 19時30分 公民館 久志師
休み 江平・高尾・大手・昭和・女の都
 浦 上 街 道

             久志 利津男
司祭への道のり

     「助任時代」(24)

 私の霊名はペトロで、その祝賀式は6月29日「聖ペトロ・聖パウロ使徒の祭日」に近い日曜日のミサに続いて行なわれています。飽の浦教会で初めて行なわれた時のこと、覚えているのは二つ。一つは三村主任神父様が何かの用事で五島に行かれ、その代わりに当時、長崎カトリック神学院の小島 栄校長神父様が来られ、祝辞をいただいこと。もう一つは、お祝いの品。教会からはもちろんですが、○○委員会、壮年会、婦人会、青年会、子供会、他にも幾つかのアクション団体からもあり、これまでの司祭生活35年で教会の中でのお祝いの数は群を抜いていました。
 それだけ、各委員会やアクション団体がどんなに躍動していたかの象徴でした。前にも記しましたが、三村神父様の教会組織における委員会等に大いに力を注いでいたことは明白。神父様の趣味であった魚釣りでは、「釣り大会」と銘打って、壮年会が現場に出向き、当時の婦人会が裏方となって打ち上げを盛り上げる連携プレー、そして持っている才能を引き出させる、本当に敬服しました。
 当時は、朝のアンゼラスの鐘は自動ではなく、手動での対処にもその奉仕者を選任する力量もそうですが、それに応えた信徒の方々も「凄い」の一言です。
 あれから28年。確かに状況は一変したでしょう。その後、鐘は自動になり、しかし、近隣から鐘の音への苦情があって、時間をずらして鳴るようにしているとか。果たして今はどのようになっているでしょうか!
 新型コロナウイルス感染症拡大の中、当り前に行ってきた信仰生活にストップがかかった。4月5日の「受難の主日」から日曜日のミサも無くなり行事も無くなり、教会の境内から子どもの姿が消えた。毎日聖堂内ではミサが行われているのに信徒は入ることができずに司祭と信徒は隔離された。初めての経験、事態を受け入れるしかない。試練と受け止め助けを願い終息を祈った。「新しい生活様式」に努める中、インターネットで配信されたミサに渇きを潤してもらった。本当にありがたかった。5月24日「主の昇天」からやっと「新しい信仰生活様式」でミサが再開した▲こんな状況下、実は今 月は紙面を縮小しようかと割付をしていたところだったが、主任神父様から555号に当るから4面で行きなさいと叱咤激励。♪ゴゴゴーゴゴゴー♪の曲が脳裏に、気持ちを切りかえた▲“コロナは世界を変える、未来を変える”主は何を与えられたのか?!生活はもとに戻るのか、戻らないのか、自身が変わるべきなのか巡らす。「新しい信仰生活様式」が始まり、相応しい信仰生活を模索することになるだろう。変わろうとする教会に乗り遅れないようにと思う。コロナと555号を機会に落ち着いて考える時を頂いた。