2021
インターネット版
いったい、
この人はどなたなのだろう。
(マルコ4・41)
 発行所 カトリック浦上教会
 評議会 広報委員会
 
目次
読めない漢字はきっと「アジサイ」
世界30カ所の教会で祈りのリレー
永井 隆博士 没後70年
評議会だより
今月の典礼担当地区
教会学校
女性部・初金ミサで、「司祭のための祈り」
浦上抄
今月の聖人
浦上街道
赤鉛筆

助任司祭 ヨセフ 鼈甲屋 賢治
日本では浦上教会の被爆マリア小聖堂が選ばれた
孫、永井 徳三郎さんの思い
行事などのお知らせ
6月と7月の典礼当番
新しい聖母月
5月からミサの中で唱え始めた
3、世界遺産考
家族で霊名の日を祝いましょう
司祭としての道のり「主任時代」(7)
編集後記
読めない漢字はきっと「アジサイ」
助任司祭 ヨセフ 鼈甲屋 賢治
 早いもので、わたしが浦上に、皆さんにお世話になって、3か月目を迎えようとしています。
 6月は梅雨のイメージですが、今年は5月15日から九州北部も梅雨入りしています。浦上の司祭館の花壇では、「紫陽花」たちが着々と、その花を咲かせようと見えないところで準備しているのでしょう。いくらコロナ禍とはいえ、「集真藍」を見て、「密です。」と注意して、マスクをつけたり、パーテーションを付けたりする人はいないと思います。「八仙花」の色は、紫や青、白、ピンク、赤など多彩で、葉っぱの緑も加えると、見事に典礼色を表しているかのようです。相変わらず、以前のように密になれないわたしたちに代わって、その美しさをもって、神を賛美しているのかもしれません。あるいは、イエスの御心を表しているのかもしれません。
 皆さんもご存知かもしれませんが、「七変化」の色が変わる理由は土壌の成分あるいは、降り注ぐ雨の成分です。土壌や雨の成分が酸性だと、「味挟藍」にあるアントシアニンという色素と結合して、花(がく)の色は青になります。逆に、酸性が弱いとピンクや赤色になるそうです。
 では、白い「安治佐為」も、周りの環境の成分を変えれば、赤や青になるのでしょうか。それがそうでもないようです。なぜなら、白い「安治佐為」には先ほどのアントシアニンという色素を持っていないものもあるからです。何色にも染まりそうな白が、じつは何色にも染まらないということもあり得るのだそうです。
 雨続きの梅雨の時期に、色とりどりの華やかな彩りを与えてくれる「七変化」の花。土壌に合わせて赤や青に色を変える優しさも、私は美しいと思います。また、土壌の成分に関係なく白色のように自分の色を貫く力強さも、私は美しいと思います。
花が美しいのは神が存在を与えたものであり、花はそれをひたすらにただ精一杯に咲こうと御心を行いのうちに示しているからなのかもしれません。
 そこには他と比べるのではなく、ましてや、他を見下げようとするものもありません。「安知佐井」は落葉低木。高いところから見下ろすのではなく低いところから見上げます。イエス・キリストという土台、教会という土壌があって、わたしたち自身は、支えられ支え合い、ただ美しく、さまざまな色を持ち合わせていながらも咲くことを願っていきたいものです。自分とは違う色すら認めて、ともに一生懸命に咲くことを称え合い励まし合ってこそ、一致していけるのでしょう。恵みの雨を与えてくださる神に、真・善・美を愛する心を求めつつ、一致をゆるぎなく保てていければ良いのではないでしょうか。

 最後に、6月11日、イエスの御心の祭日の叙唱の一節をご紹介します。
「イエスの御心を慕うすべての人は、この救いの泉からいのちの水をくみ、喜びに満たされます」

世界30カ所の教会で祈りのリレー
 新型コロナウイルス感染症終息を願い、5月1日から毎日、世界30カ所の教会・巡礼所でロザリオの祈りのリレーがおこなわれ、日本では浦上教会の被爆マリア小聖堂が選ばれた。21日に行われたその模様は全世界にライブ配信され、31日のバチカンでの祈りを最後に終了した。

教皇の思い
 フランシスコ教皇は、新型コロナウイルス感染の終息のため、この5月、聖母マリアに祈ることを奨励された。
 その思いを受けた教皇庁新福音化推進評議会議長リーノ・フィジケッラ大司教は「教皇は、非常に多くの信者の望みを集約し、全教会が、聖母マリアの取り次ぎを通して、ここ一年以上にわたって世界全体を苦しめている世界的疫病の終息のために一つになって懇願することを望んでおられます」と語った。

新福音化評議会の案内
 評議会では、5月の1日から31日までに祈りの模様が中継される聖母聖堂や巡礼所の30カ所と祈りの意向を公表。毎日、ローマ時間の午後6時(日本時間・翌日午前1時)から、バチカンの公式メディアを通してライブ配信された。
 世界各地の聖母聖堂などには、聖地ナザレ(5月4日)やポルトガルのファティマ(13日)、フランスのルルド(18日)、日本の浦上教会・被爆マリア小聖堂(21日)など主要な巡礼所で、教皇は31日にバチカン庭園内のルルドの洞窟前で祈りの月間を閉じた。

担当を受けての対応
 髙見大司教は、関係各所にその準備を指示。特に聖座の公式メディアで配信されることから報道専門のKTNソサエティに依頼。
 浦上サイドは、万全の感染対策で、被爆マリア小聖堂を中心に、多くの方々が共有できるために本聖堂でも行うことにした。

祈念の5月21日
 全世界の信者がロザリオを介して一つになる21日、浦上・被爆マリア小聖堂。大司教と当教会のレジオ・マリエ、ヴィンセンシオ会ら20名が小聖堂に入り、他の参加者は本聖堂で午後6時のアンゼラス鐘で「苦しみの神秘」ロザリオの祈りが始まった。
 小聖堂中央には被爆マリア像、祭壇横には医者として、被爆者の治療に奔走した永井隆先生の遺影が置かれ、この日の意向が「医療・社会福祉従事者のため」ということから、先生の生涯と重ね合わせて祈りを捧げた。
 2家族や神学生ら5組が先唱してのロザリオ、シスターによる聖歌で聖なる時間を過ごした。

今回の意義
 全世界の30カ所の一つに被爆マリア小聖堂が選ばれたことは、とても意義深い。被爆マリアを世界に知らしめたこと、「医療及び福祉従事者のため」の意向から永井先生の没70年の記念にふさわしかったこと、さらには一昨年、教皇来崎で浦上訪問実現が叶わなかった中、この企画が補ってくれたこと。
 「心から祈ることができました。教皇様のご意向で一日も早い終息を願います」「医療従事者の思いを察するばかりです。永井先生、彼らに慰めと力をお与えください、とお祈りしました」と参加者からの言葉。
感染終息を願う今回の企画で世界が一つとなったに違いない。







永井 隆博士 没後70年
 パウロ永井隆博士の70年目の命日を迎えて、4月29日(木)に開催された追悼ミサにあたり、孫の永井徳三郎さんに思いを寄せていただいた。

 祖父 永井隆の没後70年を迎え、今日までの長きにわたり、浦上教会の信徒、そしてヴィンセンシオ・ア・パウロ会の皆様をはじめ多くの方々が隆を偲び、お祈りを捧げてくださいますことを深く感謝申し上げます。
 不肖私め、当年とって55歳。隆があと15年、いや、私が物心も付いて、多少なりとも会話の相手になるくらいの年頃まで存命であったなら、その人となりが多少なりは知れたものを、などと折にふれ思います。幾度となく著作を読み返し、その言葉に納得し、あるいは、私より一回り以上も年下の若造が偉そうに、、、などとあれこれ思いながら胸の内に作り上げてきた永井隆像。それは、隆がかくも長く親しまれ続けていることからも察せられるように、聖人だ福者だと奉られるような天上人ではなく、皆さんの住む町にもおられるような、人を愛し人に愛された“善い人”でありました。
 今年は丑年。少年時代は「牛」とあだ名された男が著作に遺した言葉の数々を、この機にじっくりと“反芻(はんすう)”してみてはいかがでしょうか? 今をいかに生きるかの答えが、みえてくるかもしれませんね。(了)
評議会だより
【6月】
(4日)初金ミサ
     (女性部担当地区:上野1・2)
        10時           〈本部〉
    十字架の道行(19時 聖堂)    〈本部〉
(6日)キリストの聖体         〈典礼〉
    評議会 19時           〈本部〉
(11日)イエスのみ心
    旅の日記念ロザリオ 5時30分  〈典礼〉
(13日)在世会総会 9時30分ミサ後 教会学校
(17日)引退司祭訪問(大司教館)
     平田クリニック訪問
     13時30分           〈エリ〉
(20日)保護者の集い
      7時30分ミサ後 信徒会館    〈信教〉
(24日)洗礼者聖ヨハネの誕生 6時   〈典礼〉
(25日)創立記念ミサ(71年目)     〈エリ〉
(27日)聖ペトロ・聖パウロ霊名のお祝い式
      9時30分ミサ後         〈典礼〉
    聖ペトロ使徒座への献金  各ミサ 〈典礼〉
    第2回堅信組保護者会
      9時30分ミサ後 教会学校    〈信教〉
(29日)聖ペトロ・聖パウロ使徒
      6時              〈典礼〉

  6月から主日の公開ミサが再開

 長崎県内の感染状況改善により、県独自のステージが5→3段階に引き下げられたのを受けて、髙見大司教様は長崎3地区での主日のミサを6月から再開することを発表しました。しかしながら県独自の「緊急事態宣言」は依然発令中なので十分な感染対策を取るように指示されています。
 そして、なくなられた方々、苦しむ人々、地域、社会、家族のために奉仕されている方々のために祈りましょう、と呼びかけらました。
【7月】
(1日)福者ペトロ岐部司祭と187殉教者
      6時             〈典礼〉
(2日)初金ミサ(女性部担当地区:(辻1、2)
     10時
    十字架の道行 19時 聖堂     〈本部〉
(3~4日)中学生黙想会 8時30分   〈信教〉
(4日)信徒会館清掃
      9時30分ミサ後      〈壮年・女性〉
    評議会 19時           〈本部〉
     一菜募金封筒配布       〈本部〉
     神学生養成援助費封筒配布   〈女性〉
     敬老対象者調査票配布     〈信生〉
(11日)旅の日記念ロザリオ
       5時30分           〈典礼〉
    1学期終業ミサ・終業式
       7時30分           〈信教〉
(17日~8月31日)
    ラジオ体操 6時30分ミサ後
      境内            〈信教〉
(18日)教会境内清掃 8時30分
      各担当場所           〈信生〉
    初聖体式(1年生)
      9時30分            〈信教〉
(25日)教会学校清掃 保護者交流会
      7時30分ミサ後 教会学校    〈信教〉
(27~28日)小学生低学年黙想会     〈信教〉

 行事は変更・中止される場合があります。
 今月の典礼担当地区
《6月》イエスのみ心の月

6日[日] キリストの聖体           辻1
13日[日] 年間第11主日          本尾1
20日[日] 年間第12主日          本尾2
27日[日] 年間第13主日          江平1
《7月》

4日[日] 年間第14主日          江平2
11日[日] 年間第15主日          江平3
18日[日] 年間第16主日       坂本1・平野
25日[日] 年間第17主日          坂本2
教会学校
■新しい聖母月

             信仰教育委員会

 毎年恒例で行われていた聖母行列は、今年もコロナウイルス感染拡大予防策として余儀なく中止した。5月9日(日)に予定の聖母行列に代わる何かできることはないかと考えた結果、季節の典礼を感じられたらと聖母月にマリア像の装飾を考案。
 大聖堂の聖母マリア像の清掃と装飾に挑戦?連休中ではあったが急遽13名が集まった。聖堂で安全を祈り作業開始。男性、女性陣に分かれ男性陣は聖堂の清掃作業を安全第一に、信仰教育委員長の采配は足場の準備、自作の花台と準備万端。初仲間の作業とは思えない一致、これも同じ信仰の故か。
 清掃作業時間に余裕もあり聖母マリア像だけが白く綺麗では聖堂内のバランスもよろしくないと、意見の一致、左側のイエスのみ心像も清掃した。祈る度に見上げるご像は遠くに感じていたが、清掃して身近なものとなった。
作業に参加した人くちぐちに、聖ヨハネ・パウロ二世教皇来日以来かなと、清掃記憶をたどりながらしばらくじっと白く輝く聖母像にみとれていた。
 一方、女性陣は2メートル以上の高みに飾る花を想像し心も弾む。11時半、マリアを象徴するゆりとバラを飾った3つの花籠が聖母マリア像の足元に飾られた。神の家に呼応して集まった老若男女の新交流作業は、正午前予定通り無事終了。
 今年から朝5時半にロザリオの祈りがささげられた新しい形の聖母月に一役出来た。感無量‼
 ロザリオの聖マリア、今日も私たちのためにお取り次ぎください。
女性部・初金ミサで、「司祭のための祈り」
 浦上教会女性部では、月の最初の金曜(初金)の10時からミサを捧げています。地区毎にミサの意向と典礼奉仕を担当し、女性部のみでなく教会の主な活動と大きな力となっています。
 初金のミサは、伝統的に「イエスのみ心」の信心であるといわれています。17世紀後半の聖女マルガリータ・マリア・アラコクの出来事に基づく伝統の一つ。聖体の前で祈る聖女に対して主イエスが出現され、自らの心臓を指し示して人々への回心を呼びかけた出来事があり、9カ月の間、初金に聖体拝領を受ける人には特別な恵みがあるといわれる伝統的信心。

 この度、女性部役員のアイデアがミサの中で取り入れられました。それはミサの終わりに「司祭のための祈り」を捧げること。その経緯は次の通り。
 教皇フランシスコは、全世界の司教団に向けて、「性虐待被害者のための祈りと償いの日」を設けるように通達され、日本では「四旬節・第二金曜日」に行っています。2017年3月に始まって今回で4回目。
 長崎教区では、教会内外に大きな衝撃を与えた事例を受け、髙見大司教から教区の司祭に向けて、この日のミサの中で「聖職者による性虐待防止に対する決意表明」を唱えるよう指示があり、今年は3月5日で、初金と重なり、ミサの中で、主任司祭が説明した後にナム助祭と一緒にこの決意表明を行いました。
合わせて、同月30日の聖香油ミサ(司祭の日)で司祭団が「司祭のための祈り(リジューの聖テレジアによる)」を唱えました。

 以上の関連事項を見聞きした女性部の役員らが感銘を受けながらその思いをしっかりと受け止め、今後、自分たちで何かできることは、と模索して、初金ミサで、この祈りを唱えることになりました。将来的には日本の教会全体で祈ることが計画されていますが、大司教に許可をもらい、主任司祭の承諾を得て、まずはその先駆けとしてこの5月の初金ミサから一緒に唱え始めました。主任司祭は「司祭自身が祈り、それに応えることであるが、こうして率先して祈りを共有してくださることに嬉しく心強い」と感謝の言葉がありました。
浦 上 抄
広報担当司祭
3、世界遺産考

 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎・熊本の12の構成資産)を世界文化遺産として正式に登録したのは、2018年6月30日、間もなく3年になろうとしている。
 当時を振り返ると、熱烈な様子を見せていたのは、信仰者というより、県や市、観光に関係する方々だったようにある。地域の活性化、交流人口の増加、経済効果への打算がうかがえた。
 それに対して、信仰者は相当に冷静さを帯びていた。凡そ250年にも及ぶ弾圧や迫害、その後の外部からの差別や偏見が信仰者を慎重且つ寡黙にしていた嫌いがある。殊に明治の末以降の日本の教会の歴史は「耐えること」と「信じること」を自らに課すことで、信仰を守り通してきた道のりであった・・・。教会堂は、キリストが死を超えて復活されたと信じる人々が集う神殿―。そこでは、世間で決して出せないような悩み、苦しみ、悲しみ、不安、痛みをまっすぐに打ち明けることができる。
ざわめく心を鎮め、安らぎを取り戻してくれる癒やしと救いがある。そんなかけがえのない場所―。フレノ神父を初めとする先人が残したのはまさにそんな聖なる家であった。
 連休中に長崎を訪れ、浦上に足を運んだ人と話をする機会があった。東京から来たというその人は、カトリックではなかったが、こう告げていた。「世界遺産、長崎の教会を訪れたのは、教会という建造物というより、建造物に込められた見えない信仰者の息吹きに会いに来ました」。世界遺産の真意がここに凝縮されていると言えよう。
家族で霊名の日を祝いましょう
<今月の聖人>
6月 June

 1日 聖ユスチノ殉教者
 3日 聖カロロ・ルワンガと同志殉教者
 5日 聖ボニファチオ司教殉教者
21日 聖アロイジオ・ゴンザガ修道者
24日 洗礼者聖ヨハネの誕生
28日 聖イレネオ司教殉教者
29日 聖ペトロ 聖パウロ使徒
7月 July

 1日 福者ペトロ岐部司祭と187殉教者
 3日 聖トマ使徒
15日 聖ボナベントゥラ司教教会博士
22日 聖マリア(マグダラ)
26日 聖マリアの両親 聖ヨアキムと聖アンナ
29日 聖マルタ、聖マリア、聖ラザロ
31日 聖イグナチオ〈ロヨラ〉司祭
 浦 上 街 道

             久志 利津男
 司祭としての道のり

     「主任時代」(7)

 ミサでは司祭は祭服を身にまといます。祭服の歴史を見ると、初期のキリスト教において祭服のようなものはなかったようですが、ふさわしい服装で聖なる祭儀を祝うべきであるという思いが割合に早い時代から芽生え、正式な祭服が作られ始めたのは、5世紀頃と言われています。祭服の種類は、アルバ、アミクトゥス、チングルム、ストラ、そしてラテン語で「小さな家」を意味するカーザという言葉に由来するカズラがあります。
 この中のアミクトゥスは、アルバの下に、首回りと肩を覆うようにして着ける四角い布のことで、特に暑い時、祭儀中に首回りや肩の辺りから出る汗を吸い取るために用いられるものです。またアルバの襟の下に通常の服装が見えないように覆い隠す役割もあります。かつて、このアミクトゥスが意外な展開に。
 ある教会の葬儀に参列しました。香部屋で祭服に着替えるために、まずはアミクトゥスを広げ、結びかけて何かおかしいことに気付いたのです。これがアミクトゥスではなく、驚くなかれ、紛れもない「フンドシ(褌)」。実は、以前に「フンドシ専門の店」の話で盛り上がり、送別会で記念にいただいたもので、間違って祭服と一緒に入れてしまったようです。長さ以外
Laudate キリスト教豆知識より
は色も形も同じですから、着けるまではわかりません。急いで何もなかったかのように仕舞いましたが、そこにはさらに理由があります。先輩司祭二人もいたこともですが、この二人に知られては全世界に瞬く間に、それも大げさに発信されるところでした。
 1年以上たっても新型コロナの感染拡大が止まらない。今やマスクなしの生活は考えられない。3密を避け、手指の消毒、ソーシャルディスタンス、外出自粛など、様々なことに気を使ってきたが、個人での努力には限界がある。変異ウイルスは国内に蔓延し、特にインド型は脅威になっている。私たちの身の周りでも感染者が出始めた。病院、高齢者施設、スーパー、学校など多岐にわたっている▲5月12日、同居の姉(97歳)にコロナワクチンの接種券が送られてきた。行きつけの外来で接種日を予約したが1回目が6月3日、2回目が6月24日と決まった。  85歳以上の高齢者向けでもこんなに日にちがかかる。75歳以上84歳までの方には5月下旬に、それ以外の高齢者には6月上旬から下旬にかけて接種券が届くとのこと。一般の人は何時になることやら。東京オリンピックは出来るのだろうか疑問だ▲教会も主日のミサを5月15日から中止した。また、バザーも2年続けて中止が決まった。医療専門家によれば、コロナワクチンの接種を行えば85%以上で感染が予防できるらしい。感染しない、人に感染させない、そして病床の確保の為にも1日も早いコロナワクチンの接種を望むものです。