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目次
コルベ神父様と平和を考える
教皇様よりロザリオが届きました
初聖体式
霊名のお祝い式
評議会だより
平和旬間世界平和のためのロザリオ
8月の地区集会
今月の典礼担当地区
教会学校
信徒会館清掃
境内清掃&十字架山清掃
今月の聖人
訃報
浦上街道
赤鉛筆 |
助任司祭 ガブリエル 尾髙 修一
フランシスコ教皇様祝福のロザリオが長崎教区へ
今日、はじめて、ご聖体をいただきました
久志神父様(聖ペトロ)・葛島神父様(聖パウロ)
行事などのお知らせ
8月6日~15日 朝5時30分より本聖堂にて
8月と9月の典礼当番
ラウダート・シ特別年の終りに 他
7月4日、壮年会と女性部が清掃 76回目の原爆の日を前にすっきり
家族で霊名の日を祝いましょう
ヨゼフ 三村誠一神父様帰天
特別編 浦上街道の回顧(1)
編集後記 |
コルベ神父様と平和を考える
助任司祭 ガブリエル 尾髙 修一
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もう20年以上も前のことですが、ローマで出会ったポーランド人の神父様を頼って一度だけポーランドに行ったことがあります。首都ワルシャワから車で南下して行き、あちこち連れて行ってもらいました。当時私はまだ神学生でしたが、神父様方にお世話になり、小教区のミサに与ったり、神父様方の家に泊めていただいて、ホームステイも体験しました。
ところで、ポーランド人で思い浮かぶのは長崎にも来られた聖ヨハネ・パウロ2世教皇様でしょう。ポーランドでゆかりの地をいくつか訪ねました。南部のヴァドヴィツェにある生家は、私が行った当時は記念館のようになっていました。また、夏の休暇を過ごしていたスロバキアとの国境に近いザコパネの美しい山々、司牧の中心だった古都クラクフの町並みも美しく、魅力にあふれています。
長崎に関係のあるポーランド人で言えば、マキシミリアノ・マリア・コルベ神父様もいます。長崎で「聖母の騎士」の雑誌を発行して宣教活動に励んでおられましたが、帰国したポーランドでナチスドイツに捕らえられ、一人のポーランド人の身代わりとなって、命を捧げました。せっかくポーランドに行くなら、コルベ神父様ゆかりの地もぜひ訪問したいと思っていました。 |
実際、二つの場所に行きました。一つは、首都ワルシャワ近郊にあるニエポカラヌフ修道院です。コルベ神父様が創立した修道院ですが、そばにある聖堂の入り口の扉が木製で、日本を表す文字と大浦天主堂が彫られていました。ポーランドで遭遇した長崎に感動しました。
もう一つは、アウシュビッツ強制収容所です。第二次世界大戦中、多くのユダヤ人たちが送り込まれ、強制的に働かされ、死を迎えた場所です。収容された人たちの人格や人権は否定され、恐怖にさらされ、自由は奪われました。ここでコルベ神父様を始め、多くの方が亡くなったのです。この入り口の門の前に立つと、不気味さだけが漂い始めました。恐怖と地獄、そして死が始まるからです。人類が犯した大きな過ちと向き合い、二度と繰り返さないよう学び、決意を新たにしなければならないと強く思いました。コルベ神父様が亡くなられた牢には、花束が添えられてあり、私も手を合わせました。
さて、今年の4月、小崎登明さんの訃報を耳にしました。コルベ神父様の影響を受けた一人です。被爆者として、また修道者として、ご自分の体験を語っておられました。
今年で、コルベ神父様が亡くなられて80年。くしくも私と同じ47歳でした。キリストの愛を証しし、友のためにご自分のいのちを差し出したこの偉大な聖人を追悼し、平和や隣人愛、また戦争の恐ろしさについて考える時を過ごしたいと思います。 |
教皇様よりロザリオが届きました |
新型コロナウイルス感染症のパンデミック終息を願い、フランシスコ教皇様の呼びかけで、5月の聖母月にロザリオ祈りのリレーが世界30カ所の教会で開催されました。日本では浦上教会の被爆マリア小聖堂から全世界に向けてライブ配信された事は、6月号でお伝えしたところです。
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5月末、髙見三明大司教様に、教皇庁福音化推進評議会からのお礼状を添えて教皇様の肖像写真と記念のロザリオが贈られて来ました。ロザリオはボヘミアンクリスタル製の白いものです。
久志神父様は先月号で、祈りのリレーに、被爆マリア小聖堂が選ばれ、被爆マリア像を世界に知らせることができたことと、一昨年、かなわなかった教皇様の浦上訪問に代わる記念すべき行事になったと述べられています。さらに今回のロザリオ贈呈で、またひとつ、浦上教会にとっての貴重な財産ができましたと話されています。
今後、このロザリオは被爆マリア小聖堂に、被爆マリア像と共に展示される予定です。 |
初聖体式 |
今日はじめてご聖体をいただきました
7月18日(日)9時30分のミサでは主司式の久志主任神父様、尾髙神父様、鼈甲屋神父様、葛島神父様の共同司式のもと、初聖体式が行われた。
今回初聖体を受けたのは、ドン・ボスコ小川漣十君、ルドビコ西木想清君、洗礼者ヨハネ深堀聖光君、テレジア奥田愛花さん、カタリナ嶋田さくらさん、フランシスカ竹中愛茉さんの6名。
コロナ禍にあって教会学校が5月に休校してからはお家で勉強することになったが、6月から始まった司祭による勉強会と平日の勉強で準備し式に挑んだ。 |
子どもたちは久志主任神父様から名前を呼ばれると、それぞれ大きな声で返事をし、しっかりとした声で信仰を宣言した。代表の西木想清君の言葉に6人の思いが込められている。
『今日、はじめて、ご聖体をいただきました。覚えることがたくさんありましたが、6人で初聖体を迎えられることを楽しみにがんばったので、とても嬉しいです。今日まで、お世話をしてくださった神父様、シスター、スタッフの皆さん、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんありがとうございました。僕の霊名はルドビコです。ルドビコ様のように、病気の人や困っている人にやさしくして、イエスさまのことが大好きな人になりたいと思います。
今日の初聖体式を一緒にお祝いしてくださって、ありがとうございました』
今後とも初聖体の子どもたちをはじめ、すべての子どもをあたたかく見守り、お祈りとご支援をよろしくお願いしたい。
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霊名のお祝い式
久志神父様(聖ペトロ)・葛島神父様(聖パウロ) |
6月29日(火)の聖ペトロ・聖パウロ使徒のお祝い日を前に、同じ霊名をいただく久志利津男神父様(聖ペトロ)、葛島輝義神父様(聖パウロ)の霊名お祝い式が6月27日(日)9時30分のミサの中で行われました。
信徒を代表して評議会副議長、片岡明俊さんが、昨年からのコロナ禍で教会行事の中止、延期が続く中にあっても、司教座聖堂、教区の要としての浦上での様々なご苦労を気遣い、お祝いの挨拶を述べられました。続いて記念品、花束の贈呈、教会学校子供達からも祝辞、と記念品が贈られました。
葛島神父様は体調が万全ではないながらも、いつも心を躍らせながら主日のミサで、信徒の皆さんと神様を共有している喜びを語り、今日の福音”あなたの信仰があなたを救った”の言葉のように私は「救いにめぐり合い、今日、信徒の皆様が お祝いをしてくださることに、この上のない幸せを感じています。多くの事はできないかも知れませんが、4人の司祭の一人として主の道を歩んでいきたい」と思いを語られました。 |
浦上教会でお二人の霊名をお祝いするのは、久志神父様は7回目、葛島神父様は2回目となります。 |
評議会だより |
【8月】
(1日)評議会 19時
一菜募金封筒回収 〈本部〉
敬老会対象者調査表回収
駐車場許可更新 〈信生〉
神学生養成援助金封筒配布 〈女性〉
(6日)主の変容 6時 〈典礼〉
初金ミサ 10時(
女性部担当地区:本尾1、2) 〈本部〉
十字架の道行 19時 聖堂 〈本部〉
(6~15日)平和旬間ロザリオ
5時30分 〈典礼〉
(9日)原爆犠牲者追悼ミサ 6時 〈典礼〉
平和祈願ミサ 11時2分 〈典礼〉
平和祈願祭 紙芝居 18時、
ミサ18時30分 〈本部〉
(11日)旅の日記念ロザリオ
5時30分 〈典礼〉
クララ祭 大橋 18時30分 〈典礼〉
(12日)ノルベルト赤尾神父様命日
6時 〈典礼〉
(15日)聖母の被昇天 各ミサ 〈典礼〉
聖母の被昇天
子供たちへお菓子のプレゼント
各ミサ後 聖堂前 〈壮年・女性〉
浦上小教区への転入者紹介
9時30分 〈シャロ〉
(29日)教会学校清掃 保護者交流会
7時30分ミサ後教会学校 〈信教〉
(未定)海外へ愛の送金手伝い 〈エリ〉
子供聖歌隊合宿 〈信教〉 |
【9月】
(3日)初金ミサ 10時
(女性部担当地区:江平) 〈本部〉
十字架の道行 19時 聖堂 〈本部〉
(5日)2学期始業ミサ・始業式
7時30分 〈信教〉
評議会 19時 〈本部〉
神学生養成援助金封筒回収 〈女性〉
(7日)小学生勉強始まり 〈信教〉
(11日)旅の日記念ロザリオ
5時30分 〈典礼〉
中学生勉強始まり 〈信教〉
(12日)十字架山殉教祭 14時
設営13時 〈本部〉
(14日)十字架の称賛 6時 (本部)
(19日)敬老者、病気療養者のためのミサ)
病者の塗油の秘跡
9時30分 〈本部〉
(26日)世界難民移住移動者の日献金
各ミサ 〈典礼〉
聖ビ・ア・パウロの祝日
SSVP会員・家族のためのミサ
6時 〈聖堂〉
行事は変更・中止される場合があります。 |
2021年長崎大司教区
平和旬間世界平和のためのロザリオ
8月6日~15日 朝5時30分より本聖堂にて
8月6日 (主の変容) |
金 |
<意向> 広島の被爆者のために
十 苦しみの神秘 ※夜7時からは 十字架の道行
本尾1・2 |
8月7日 |
土 |
<意向> 核兵器廃絶を願って
十 旅する教会の神秘
上野1・2 |
8月8日 |
日 |
<意向> 平和の担い手となるように 十 栄えの神秘
(年間第1?9主日) それぞれで |
8月9日 |
月 |
<意向> 長崎の被爆者のために
十 喜びの神秘
全地区 (原爆犠牲者追悼) |
8月10日 |
火 |
<意向> 新型コロナウイルス感染症に苦しむ世界のために
十 苦しみの神秘
高尾A、B |
8月11日
(クララ祭) |
水 |
<意向> 東日本大震災被災者のために
十 栄えの神秘
昭和・橋口・大橋・岡・小峰 |
8月f2日 |
木 |
<意向> 自然災害の被災者のために
十 光の神秘
本原・扇・石神1、2 |
8月13日 |
金 |
<意向> 一人ひとりが争いのない社会をつくるように
十 苦しみの神秘
辻1、2・大手・女の都 |
8月14日 |
土 |
<意向> 全世界の平和を願って
十 旅する教会の神秘
坂本1、2・平和・平野 |
8月15日 |
日 |
<意向> 大戦で犠牲となった方々のために 十 栄えの神秘
(聖母の被昇天) それぞれで |
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8月の地区集会日程
地区名 |
日 |
曜 |
時間 |
場所 |
担当司祭 |
辻1 |
6日 |
金 |
19時 |
公民館 |
久志師 |
本尾 |
21日 |
土 |
20時 |
公民館 |
鼈甲屋師 |
お休み |
辻2 石神1 石神2 坂本1 坂本2 小峰 |
上野1 上野2 大橋 江平 高尾 平和 |
岡 扇 昭和 本原 橋口 大手 女の都 平野 |
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今月の典礼担当地区 |
《8月》
1日[日] 年間第18主日 平和
6日[金] 主の変容
8日[日] 年間第19主日 岡・小峰
15日[日] 聖母の被昇天 大橋
22日[日] 年間第21主日 昭和
29日[日] 年間第22主日 橋口 |
《9月》
5日[日] 年間第23主日 上野1
被造物を大切にする世界祈願日
12日[日] 年間第24主日 上野2
14日[火] 十字架称賛
19日[日] 年間第25主日 高尾A
26日[日] 年間第26主日 高尾B
世界難民移住移動者の日献金 |
教会学校 |
ラウダート・シ特別年の終りに
環境問題について考え環境や人々を保護するための取り組みを促す特別年が終わりに近づいたこの頃、教会学校で新取り組みグリーン作戦を開始中。 |
昨年環境研修に参加した際、中村司教様から頂いた朝顔の種、築40年超の教会学校への感謝が重なって緑化のアイディア。一過性で雀の微涙、二酸化炭素排出削減だが地球環境をおもう。
植木の専門家やグリーン作戦に興味ある方々と話合いを重ね、ゴーヤと朝顔でカーテンに挑戦。対話の大切さや知らなかった方と知り合うきっかけにもなった。畑に良い肥料、土、植物など環境にやさしい情報交換がまたいい。始まったばかりの作業をどうぞ苦難と死を通して復活されたイエス様の寄り添う心で、グリーン作戦に寄り添っていただければありがたい。『わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です』(コリント1 3・6)のみことばを深めつつ。 |
●中学生黙想会
中学生黙想会の初日は、7月4日(土)午前9時から始まり、中昼食をはさんで午後およそ3時まで続いた。依然としてコロナ禍にあるからなのか、参加者が少なかったのは残念だが、仕方ないのかもしれない。
今回のテーマは「秘密教会」。長崎市内にある4つの秘密教会を実際に巡礼する計画だったが、あいにくの雨になってしまい断念した。せっかくの機会が奪われたが、聖堂と教会学校での祈りと学びの時を過ごした。
午前9時から被爆マリア小聖堂で朝の祈りを唱えた後、尾髙神父様から講話があった。秘密教会は、なぜ秘密にしなければならなかったのか、浦上四番崩れから旅に至る時代背景、また当時の信者たちの信仰生活についても話した。
その後、教会学校に移動し、プリントを使って学習に取り組んだ。「秘密教会」を理解するために、それまでの歴史的な大まかな流れを学んだ。また、空欄を埋めて年表を完成させたり、自分がガイドになったつもりで、長崎市内を案内することをイメージしながら、自分の言葉でのガイドにチャレンジした。どの場所を、どのように案内し説明するか、中学生たちはかなり苦心したようだが、楽しんでいるようにも見えた。 |
「秘密教会」という言葉を初めて聞いた中学生もいたので、そういう意味では収穫のあった黙想会になったと思う。
まだまだコロナ禍にあるが、中学生たちが受け継いだ信仰を確かなものとするための取り組みが必要だと感じた。
中学生たちは、ゆるしの秘跡も受け、7月5日(日)7時半のミサをもって黙想会を終了した。
●一学期終業式
4月に開校した教会学校は、新入生歓迎の集いが終わると5月には休校。コロナの感染状況に応じて教会学校がどう対応するかの判断基準を決定した。6月教会学校を再開し、保護者の集いを開催した。教会学校の一年間の活動をDVDで視聴した。
短い一学期だったが、来学期は土曜学校も再開できることを望んでいる。今後は小学生黙想会や平和祈願ミサなどに向けて活動を続けていく。信仰教育委員会と保護者の皆様、信徒の皆様のご協力に感謝申し上げ、引き続きお祈りをお願いしたい。 |
信徒会館清掃 |
壮年会と女性部による信徒会館の清掃が7月4日(日)9時30分のミサ後に行われ、100人以上が汗を流しました。 |
信徒会館は築30年を過ぎましたが、昨年リニューアルした原爆遺物展示室と売店「フレノ」で多くの来訪者を迎えているほか、各種会議や通夜などで高い頻度で使われています。
清掃は例年と同じく、ステージやベランダ、各会議室など、地区ごとに担当エリアを定めて実施。信徒会館の年1回の大規模清掃とだけあって、参加者は脚立に乗って窓の高い部分を拭いたり、デッキブラシで床の隅々まで汚れを落としたりと熱心に取り組みました。お母さんと共に清掃に励む子どもの姿も見られ、世代を超えて信徒会館を大切にする気持ちも育まれているようでした。 |
境内清掃&十字架山清掃 |
梅雨明け宣言後初めての主日となった7月18日(日)、恒例の境内清掃作業が8時30分から行われました。
例年同様、地区ごとの担当エリアを分け、伸びきった草を刈ったり、像や石碑を拭いたりと、汗をぬぐいながら手際よく作業しました。多くの観光客や市民を迎える教会境内は76回目の原爆の日を前にすっきりと整えられました。
またこの日は十字架山の清掃も辻1地区の担当で行われました。今年もまた、地区有志の方が事前に芝草の刈り込みを済ませて下さったおかげで清掃作業はスムーズに完了しました。 |
この日は好天に恵まれ、植木の間の草むしり、下草の処理・運搬など汗だくになりながらも、明るく元気で和気あいあいの清掃作業となりました。地元の聖地・十字架山は青空に映えて見違えるほどスッキリときれいになりました。参加された皆さん、大変お疲れ様でした。 |
家族で霊名の日を祝いましょう |
<今月の聖人> |
8月 August
4日 聖ヨハネ・マリア・ビアンネ司祭
10日 聖ラウレンチオ助祭殉教者
11日 聖クララ
14日 聖マキシミリアノ・マリア・コルベ司祭
殉教者
20日 聖ベルナルド修道院長教会博士
21日 聖ピオ十世教皇
24日 聖バルトロマイ使徒
27日 聖モニカ
28日 聖アウグスチヌス司教教会博士 |
9月 September
3日 聖グレゴリオ一世教皇教会博士
8日 聖マリアの誕生
10日 日本二〇五福者殉教者
13日 聖ヨハネ・クリゾストモ司教教会博士
15日 悲しみの聖母
16日 聖コルネリオ教皇 聖チプリアノ司教殉教者
20日 聖アンデレ金と同志殉教者
21日 聖マタイ使徒福音記者
23日 聖ピオ(ピエトレルチーナ)司祭
27日 聖ヴィンセンチオ・ア・パウロ司祭
28日 聖トマス西と十五殉教者
29日 聖ミカエル 聖ガブリエル
聖ラファエル大天使
30日 聖ヒエロニモ司祭教会博士 |
第17代主任司祭
ヨゼフ 三村誠一神父様帰天 |
永遠の安息をお祈りします
写真は、19年前、2002年3月17日聖ヨゼフの霊名のお祝いのとき。 |
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浦上教会で助任司祭(1969年4月~12月)、主任司祭(1997年3月~2002年3月)としてご指導をいただいた、ヨゼフ三村誠一神父様が7月16日(金)84歳で帰天され、葬儀ミサが、7月19日(月)11時、髙見大司教様の司式により執り行われました。
浦上教会では8月21日(土)と22日(日)の各ミサにおいて追悼ミサを行います。 |
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浦 上 街 道
久志 利津男 |
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特別編 浦上街道の回顧(1)
ここ10年の小教区報に掲載した原稿をまとめた「生きるっていいね!」を読まれた方々から様々な感想をいただきました。髙見三明大司教様からは、「神父様の司祭としての体験や思いは、多くの方々にとって励みや慰めや心の糧になるものと信じます」と身に余るお言葉と同時に幾つかの誤植の指摘も受けました。嬉しい限りです。その中でも、「ROZAだけは、大きな〝ミステイク〟だと言わざるを得ません。ここだけは公にしない方がいいくらいです。ラテン語を学んだ司祭ですから」。小神学校のラテン語の試験で10点しか取れなかったあの出来事。実はこうです。
花のバラを「ローザ」と日ごろから口にしていたせいか、そのまま「ROZA」としてしまいました。正しくは「ROSA」。50年経っても大きなミスを犯してしまう、あの時の落第点が今も尾を引いています。 |
別の方から、「つい笑ってしまったいたずら電話、続きはどうなりましたか?」。「主任が『バカたれ』と言ったから、自分(シスター)は『ク○たれ』と言った」という三浦町教会での出来事。すぐにこのバカたれおじさんから仕返しがありました。朝ミサ後に電話、「バカたれ」に続いて「そこでク○をした」。まさか、と思いながら念のため教会の中、そして外を見回りました。それらしき物は見当たらず、〝ふと〟司祭館横を見てみると、何か物体らしきもの。恐る恐る近づくと、現物の生の「ク○」。これには参りました。それから・・・。
多くのことがさらに思いだされ、話題は尽きません。 |
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あの日浦上の上空で原子爆弾が咋裂し、大多数の犠牲者と被害で一面焼け野原となり、まるで地獄の形相と化した。苦難の七十六年の時が刻まれ、今も人々の心の中に、忘れ難い戦争の深い傷跡が残る。尚一層平和への思いが募り、祈りへと駆り立てる▲またコロナ禍の中で批判の多かったオリパラも開始された。いずれにしても文化や国籍の違いを乗り超え、正正堂堂と戦い、平和の祭典となるよう祈りたい▲過ぎた歳月はコロナに悩まされ、政府は規制しワクチン接種も進んでいるが、未だに感染は続き、医療関係も逼迫している。 |
このコロナ禍の長期化は、人との交流や商売もうまく行かず、経済や雇用に悪い影響を及ぼし、仕事も住まいも失い途方に暮れている▲教会も例外ではなく、ミサや行事の中止も余儀なくされ、教会の歩みと裏腹に、信仰と宣教への動きが鈍くなり、ミサを始めても聖歌も控え気味で、専ら感染予防に力を注いでいる▲この苦悩に喘ぐ教会共同体は、ミサと行事を中止した日々を取り戻し、新たな気持ちで生きた信仰に目覚め、感染の終息に向けて祈りと犠牲で乗り越えて行くように心に誓いながら、意識を強くして過ごす今日この頃である。 |