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目次
おいは、もう寝る!
シノドス開会ミサ
九電工さん教会清掃奉仕
長崎南山学園 来年70周年を迎えます
フレノ会臨時総会
評議会だより
11月の地区集会
今月の典礼担当地区
教会学校
浦上抄
今月の聖人
浦上街道
赤鉛筆 |
助任司祭 ヨセフ 鼈甲屋 賢治
10月17日(日) 浦上教会で髙見大司教様司式
「さわやかコミニュティ旬間」
昭和27年上野町の元長崎工業高校跡地に建設
原爆遺物展示室の運営開始から1年
行事などのお知らせ
11月と12月の典礼当番
秋のレクリエ―ション
「ヨセフ年」の形見
家族で霊名の日を祝いましょう
司祭としての道のり 最終回
編集後記 |
おいは、もう寝る!
助任司祭 ヨセフ 鼈甲屋 賢治 |
一緒に喜んでください。私の知り合いが、新婚さんを面白おかしく紹介する、某有名番組に出演したのです。と言っても、今年の1月に放送されたもので、10か月も前になります。奥さんとも知り合いなのですが、新婚と言っても、古希(収録時)の方で、令和婚の年の差婚の看取り婚と勝手に銘打って、冥途の土産にと、出演を決めたそうです。私は、録画した出演回を福岡の神学校で、ニヤニヤしながら視聴したのを覚えています。
私は、山登りをたまにするのですが、私を山に連れ込んだ方です。大学生の頃からの付き合いになります。とは言っても、10年程度のものです。ご自宅が石橋電停の近くで、その頃は長崎コレジオが大浦天主堂にありましたので、よくよくお世話になっていたものです。何度か一緒に山に登らせていただきましたが、私の荷物が少ないとみると、「そのリュックは軽そうやね。」と、笑顔で、私のリュックにそこら辺の手ごろな石を入れてくださる、茶目っ気のあるステキな紳士です。山登りではあまり息切れしないその方も、飲み会では、ある程度すると、「おいは、もう寝る!」と引く手あまたを振りほどき、高らかに宣言する、お休みになられて、翌日は早朝から、フライパンにお玉で皆の目覚まし役にもなってくださる方です。
その方が、9月に亡くなられました。キャンプ仲間、登山仲間が集まって、見送りました。 |
葬儀に集まれた人も集まれなかった人も、それこそ結婚式の披露宴のような、メッセージボードを作成し、それぞれが、その方に、溢れ出る謝辞を紡ぎました。その方は、笑顔のステキな楽しい方なので、前日にたくさん泣かせてもらって、葬儀の日は、私は笑顔で見送らせていただきました。
「もう寝る!」にしては、やっぱりちょっと早過ぎたなぁ。もっと一緒にお酒飲みたかったなぁ。もっともっと一緒に笑いあいたかったなぁ。その方は、仏教徒ですので、あまり知らないですが、きっと極楽に行かれたことでしょう。極めて楽しまれていることを願っています。
私たちキリスト者は、生者死者を問わず万人との連帯関係にあり、その連帯関係は聖徒の交わりを土台としています。「聖徒の交わり」とは、「聖なるものの分かち合い」と「聖なる人々の交わり」という意味を持ち、聖徒たちの交わりが、まさに教会なのです。教会はキリスト教の初期の時代から、死者の記念を深い敬愛の心をもって尊び、死者のための祈願をもささげてきました。死者のための私たちの祈りは、死者を助けるためだけでなく、死者がわたしたちのために執り成すのを有効にすることが出来ます。今日、私が、あなたが、笑って過ごせるのは、生者死者を問わず、誰かがあなたを想ってくれている、祈ってくれているからなのかもしれません。 |
シノドス開会ミサ |
「ともに歩む教会のために
― 交わりと参加、そして宣教―」
をテーマに2023年10月にローマで「第16回シノドス総会」が開催されます。それに向けてまずシノドス開会ミサが10月17日(日) 浦上教会で髙見大司教様司式で行われました。
こんにちまで求めてやまない「ともに歩む教会」にあって、時のしるしに叶った宣教の在り方を模索していくことを見ていく世界規模の総会でもあります。この「ともに歩む」がキーワード。これは、全ての成員が参加することを通して、共通の使命(宣教)を追求して交わりのうちに前進する教会です。『ともに歩むこと』によって、教会は委ねられた使命に従ってどのように福音を宣べ伝えることができているのか、 ともに歩む教会として成長するために、聖霊はどのような段階を踏むようにわたしたちを招いているのかと問いかけることによって、時のしるしを識別していくことを目的としています。 |
これまでのシノドスは上層部のみでの会議が中心だったのですが、今回は司牧の現場から様々な思いや課題を取り上げることによって、ともに歩む教会を模索する意図があります。シノドス事務局では、そのために教皇様のご意向に従って、全世界の教会に対して、10月17日(日)
に各教区でシノドス開会式(ミサ)を行うこと。さらには「シノドス準備文書」の中にある10の質問事項を参考に各教区が教区シノドスを行うことを支持。それらが基礎となって各司教協議会、そして本シノドスに向かう工程となっています。
大司教様は、ともに歩む教会は福音を宣べ伝えながら一緒に旅する教会のことであることを踏まえ、「このシノドスに向けての質問は『ともに歩む』とはどういうことかを明らかに引き出すためのもの。それぞれに応じて回答し、深め、まとめるように努めることが必要です。これによって自ずと宣教する教会の本来の姿が見えてくる」とし、7年前の教区シノドスを再確認する機会でもあることを強調しました。
「宣教する教会を目指す」ことを目的に開催されるシノドスの実りを願って、開会ミサには多くの司祭・修道者・信徒が集い、祈りがささげられました。 |
九電工さん教会清掃奉仕
「さわやかコミニュティ旬間」 |
10月12日(火) 9時~10時30分、九電工長崎支店とそのグループ会社の方々が浦上教会の聖堂、敷地の清掃活動にご奉仕をして下さいました。
作業10分前には全体朝礼(開会式)が行われ、友池支店長さんのご挨拶がありました。浦上教会からは深堀義昭さんが教会を代表して作業前に感謝の挨拶を述べられ、その後作業箇所の確認、ごみ回収場所の案内などがあり、それぞれの担当場所の作業に取り掛かられました。
九電工さんは「さわやかコミニュティ旬間」と題して、この活動を九州各地の様々な場所で行われております。 |
当日ご奉仕して下さったのは、およそ100名で、坂道両端と境内の草刈や、7台の高所作業車を使っての外壁のステンドグラスを丁寧に拭き上げておられました。
終了後の閉会式では、鼈甲屋神父様が御礼のご挨拶をされ、教会からはパンと飲み物が渡されました。当日は事故もなく、無事に終了しました。九電工の皆様ありがとうございました。 |
長崎南山学園
来年70周年を迎えます |
浦上小教区内にある中学・高等学校の南山学園が来年2022年に創立70周年を迎えます。南山学園は名古屋に本部がある神言修道会が運営する中高一貫の男子校で、長崎市では同じカトリック校の海星学園と共に広く知られています。
南山学園のスタートは昭和27年上野町の元長崎工業高校跡地に校舎を建設して始まりました。以後70年ほどの間、多くの卒業生を世に送り出しています。特に教区の神父様の多くがこの学校で学び司祭となっています。
学園では建設から70年近くが経つ今の校舎は老朽化が進み、建て替えが避けられないことから、この70周年を機に新校舎の建設を計画しています。 |
学園ではこの事業にご理解とご協力をいただける皆様のご支援をお願いしたいとしています。 |
フレノ会臨時総会
原爆遺物展示室の運営開始から1年 |
信徒会館の原爆遺物展示室の運営を行うフレノ会は、昨年11月1日のリニューアルオープンから1年となるのを受けて、10月24日(日) 信徒会館にて臨時総会を開催した。
総会には30人程の登録メンバーが参加し、オープンから1年間の活動を振り返った。総会ではこの1年の主な活動内容、来館者数、会計報告などが合わせて報告された。 |
挨拶で久志神父様からはこの1年の奉仕活動への労いと、特に笑顔での接客が来館者への良い印象となり、多くの方々が喜びと満足の内に展示室を後にした事が紹介され、改めて奉仕への感謝の意が伝えられた。
また会長として会を取りまとめてこられた末吉征志さん(本尾2)は、フレノ会の活動にあたり、常に意識して心がけている3つの指針を紹介された。
・好感を持ってお迎えする。
・来館者とのふれあいを通してキリストの愛、信仰を伝える。
・わくわくしながら楽しく活動する。
これからもこの点を大事にして活動していきたいと話された。
今後は今、50人ほどいる登録奉仕者を増やし、活動を広げていきたいと参加を呼びかけている。 |
評議会だより |
【11月】
(1日)諸聖人 6時 〈典礼〉
司教座聖堂献堂記念日・記念ミサ
6時 〈教区〉
(2日)死者の日 6時 〈典礼〉
(3日)ベアトス様殉教祭 16時
橋口町記念碑 〈本部〉
(4日)聖フランシスコ病院訪問
13時30分 カトリックセンター
〈エリ〉
(5日)初金ミサ(女性部担当地区:辻1、2)
10時 〈本部〉
十字架の道行 19時 〈本部〉
(7日)死せる会員のためのミサ
9時30分 〈壮年・女性〉
境内清掃 8時30分 〈信生〉
評議会 19時 〈本部〉
教区主催追悼ミサ 14時
平戸ザビエル教会 〈教区〉
(9日)ラテラン教会の献堂 6時 〈典礼〉
被爆者のための祈り 10時
被爆マリア小聖堂 〈レジオ〉
聖職者追悼ミサ 11時
赤城墓地 〈教区〉
(11日)旅の日記念ロザリオ 5時30分 〈典礼〉
大司教館・平田クリニック訪問
13時30分 〈エリ〉
(14日)貧しい人のための世界祈願日
各ミサ 〈典礼〉
浦上小教区への転入者紹介
9時30分 〈シャロ〉
(14日~12月12日)
名古屋市ホームレスのための
毛布・日用品収集
9時30分ミサ前後 信徒会館
〈ビン〉
(16日)浦上出身聖職者追悼ミサ 6時 〈本部〉
(17日)死せる会員・賛助会員のためのミサ
6時 〈エリ〉
(18日)クロアチア紛争30周年追悼ミサ
6時 〈本部〉
(21日)王であるキリスト 〈典礼〉
第3回堅信組保護者会
9時30分ミサ後
教会学校 〈信教〉
永久聖体礼拝
①10時30分~
②11時20分~
③12時10分~ 〈典礼〉
(27日)クリスマスうまや準備 13時 〈壮年〉
クリスマスツリー点灯式
17時30分 〈信教〉
(28日)待降節第一主日 〈典礼〉 |
【12月】
(3日)初金ミサ(女性部担当地区: 石神1、2)
10時 〈本部〉
十字架の道行 19時 〈本部〉
(5日)宣教地召命促進の日献金
各ミサ 〈教区〉
評議会 19時 〈本部〉
(8日)無原罪の聖マリア(浦上教会守護の聖人)
〈典礼〉
(9日)被爆者のための祈り
(10時 被爆マリア小聖堂)
〈レジオ〉
(11日)旅の日記念ロザリオ「旅する教会の神秘」
(5時30分 聖堂) 〈典礼〉
クリスマス会
(13時~16時 信徒会館) 〈信教〉
堅信組口頭試験
(17時30分 教会学校) 〈信教〉
(12日)2学期終業ミサ・終業式
(7時30分 聖堂) 〈信教〉
名古屋市ホームレスのための毛布・日用品
(タオル、石鹸など)発送
(9時 信徒会館) 〈ビン〉
(24日)主の降誕 聖夜ミサ
(18時30分、21時 聖堂)〈典礼〉
(24~25)
降誕祭を祝って子供たちへ
お菓子のプレゼント
(24日18:30ミサ
25日7:30ミサと9:30ミサ 聖堂前)
〈壮年 女性〉
教区評議会主催クリスマス募金への協力
(各ミサ前後 聖堂前)〈本部 ビン〉
(25日)主の降誕祭日(守るべき祝日)
(7時30分、9時30分 聖堂)
〈典礼〉
(26日)聖家族 〈典礼〉
※行事は今後、変更・中止となる場合もあります。
トイレ工事のお知らせ
教会境内のトイレを改装工事中です。
期間は10月25日(月)~11月6日(土)迄です。
工事期間中は、教会学校トイレ、信徒会館トイレ、司祭館トイレ(体の不自由な方のみ)をご利用ください。
なお、信徒会館1階のトイレも11月8日(月)~11月15日(月)の日程で改装工事となります。 |
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11月の地区集会日程
地区名 |
日 |
曜日 |
時間 |
場所 |
担当司祭 |
辻 2 |
9日9日 |
火 |
19時30分 |
公民館 |
久志師 |
石神1 |
大 橋 |
公民館 |
尾髙師 |
扇 |
10日 |
水 |
19時30分 |
公民館 |
尾髙師 |
坂本1 |
11日 |
木 |
19時30分 |
公民館 |
尾髙師 |
石神2 |
公民館 |
鼈甲屋師 |
平 野 |
19時 |
喫茶ジャスミン |
久志師 |
辻 1 |
12日 |
金 |
19時 |
公民館 |
久志師 |
小 峰 |
19時30分 |
深井宅 |
鼈甲屋師 |
坂本2 |
19時 |
マツオ歯科 |
尾髙師 |
江 平 |
14日 |
日 |
19時30分 |
公民館 |
鼈甲屋師 |
平 和 |
19時 |
公民館 |
鼈甲屋師 |
岡 |
公民館 |
久志師 |
高 尾 |
公民館 |
尾髙師 |
昭 和 |
19日 |
金 |
19時 |
文教町公民館 |
尾髙師 |
本 尾 |
20日 |
土 |
20時 |
公民館 |
鼈甲屋師 |
上野1 |
公民館 |
久志師 |
本 原 |
21日 |
日 |
19時 |
公民館 |
尾髙師 |
橋 口 |
公民館 |
久志師 |
上野2 |
19時30分 |
公民館 |
鼈甲屋師 |
女の都 |
27日 |
土 |
20時 |
教会学校 |
久志師 |
大 手 |
28日 |
日 |
19時 |
公民館 |
鼈甲屋師 |
お休み |
無し |
※ 集会の日程等変更となる場合もあります |
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今月の典礼担当地区 |
《11月》 死者の月・待降節
1日[月] 諸聖人
長崎地区司教座聖堂献堂記念日
7日[日] 年間第32主日 辻1
14日[日] 年間第33主日 本尾1
貧しい人のための世界祈願日
21日[日] 王であるキリスト 本尾2
28日[日] 待降節第1主日 江平1 |
《12月》待降節・降誕節
5日[日] 待降節第二主日 江平2
宣教地召命促進の日献金
8日[水] 無原罪の聖マリア
12日[日] 待降節第三主日 江平3
19日[日] 待降節第四主日 坂本1・平野
24日[金] 主の降誕聖夜ミサ 本部
25日[土] 主の降誕 本部
26日[日] 聖家族 坂本2 |
教会学校 |
秋のレクリエ―ション
10月23日(土)、2学期初めて土曜日の教会学校を開校し、約40名近くが集いました。昨年に続き今年も遠足ではなく、密にならないよう、信徒会館と大司教館の体育館に分かれて、秋のレクリエ―ションを行いました。
信徒会館では低学年を中心に、スプーンや新聞紙、マスクを使ったソーシャルディスタンスもどきのリレーをしました。和気あいあいとチームプレーを楽しみました。 |
一方、体育館では3年生以上が久しぶりにドッヂビーをしました。高学年が、下の学年の子にビーを譲って投げさせるなど、思いやりのある場面もありました。始めは遠慮がちでしたが段々と白熱して盛り上がり楽しく過ごしました。
今後も、スタッフと信仰教育委員会、そして保護者がより一層、一丸となって子どもたちが信仰のうちに成長できるようお手伝いしたいと思います。
◆長崎カトリック神学院
(小神学校)体験入学
長崎カトリック神学院は10月23日~24日、一泊二日の日程で体験入学を行いました。長崎教区から8人が参加し、浦上教会からは富田海斗くん(6年)深井暉翔くん(4年生)の2人が参加しました。 |
浦 上 抄
広報担当司祭 |
6、「ヨセフ年」の形見
教皇様の豊かな意向に沿って、昨年12月8日より始まった「ヨセフ年」もいよいよ黄昏の輝き見せる時節を迎える。
ヨセフが聖書に登場する時は現在のイスラエルの田舎町、ガリラヤのナザレという村の名もない大工としてである。当時の仕事は、今の日本の大工と違い家の扉や農作業用の鋤や鍬、リヤカーなどを作っていた。
マリアとの出会いは、はっきりしないが、マリアヘのお告げの時、2人は婚約とも結婚とも言えないような状況ながら、ヨセフは、人となられた神の子キリストの保護者と養父の使命に誠実に努める。人間として、当然マリアに対する不信はあったのであろうが、信仰のうちに神の声を受け入れ、信頼、忍耐に富む生き様を示したのである。それから凡そ1850年後、ヨセフを模範とするように、この浦上に登場したのがフレノ神父。血の惨むような献身の末に当時、東洋一を誇る荘厳な教会堂を誕生させる。フレノ神父の遺産は没後110年の今年、「ヨセフ年」によって光を当てられ、新たな宣教の役割を担うことになった。 |
信徒会館がリニューアルされ、売店「フレノ」と銘打って、コロナ禍の中で、ある種のパワースポット的な意味合いを持ちつつ、人々を優しく招いている。
これら一連の事情は逐一、主日のお知らせで詳細に報じられ、浦上の信徒の中に住みついてきている。実に、この複雑な世を生き抜くには、神への深くて強い信仰が不可決―。「ヨセフ年」を形見として生きる恵みを祈りたい。〈シリーズ おわり〉
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家族で霊名の日を祝いましょう |
<今月の聖人> |
11月 November
4日 聖カロロ・ボロメオ司教
10日 聖レオ一世教皇教会博士
11日 聖マルチノ〈ツール〉司教
12日 聖ヨサファト司教殉教者
17日 聖エリザベト〈ハンガリー〉修道女
22日 聖セシリアおとめ殉教者
24日 聖アンデレ・ジュン・ラク司祭と同志殉教者
30日 聖アンデレ使徒 |
12月 December
3日 聖フランシスコ・ザビエル司祭
7日 聖アンブロジオ司教教会博士
13日 聖ルチアおとめ殉教者
14日 聖ヨハネ(十字架の)司祭教会博士
27日 聖ヨハネ使徒福音記者
28日 幼子殉教者 |
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浦 上 街 道
久志 利津男 |
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司祭としての道のり 最終回
尊敬してやまない浦上教会の主任司祭から受け継いできた「浦上街道」も7年目を迎え、この11月号で通算74回を数えることになります。このタイトルに因んで浦上街道に近い司祭への道のりとなった小神学校から始まって、大神学校を経て、司祭叙階のお恵みをいただき、その後の司祭としての道のりを思い出すままにまとめた『自分史』を9月に発行しました。終わりのところで、『神の家族』のコーナーで今後も続けるにあたって掲載がダブることでそのお詫びと了承を記していますが、読者に対して大変に失礼だと思い、この辺で一区切りすることにしました。改めて、長きに亘ってお読みくださり、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。 |
では今後は? 結論を先に申します。私が何らかの形で関わり、しかし今は亡き教区の司教様や司祭の皆様のことをまとめたいと決断しました。同時に第三弾の発行に向けて、という一つの目的を兼ね備えることにもなりました。いずれその理由については説明いたします。
「大工は大工をしながら大工となる」という表現を借りて、「司祭は司祭をしながら司祭となる」ことを見る時に、先輩・同級・後輩の司祭たちの影響がどんなにか大きいかは司祭誰もが声を大にして語ること、間違いありません。その中には、すでに亡くなった司祭たちも多くいます。感謝の思いとその遺徳を偲ぶ意味で、次回から「亡き教区司祭」について私見を述べますことをお許しください。 |
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被爆前の浦上天主堂の写真を見たことがある。白黒の写真だが、今の浦上天主堂と比べ少し細身で綺麗な教会だなと思った。その教会がもし今も存在していたらと想いを馳せることがある
▲一時期、子どもと一緒に教会巡りをしていた時期があった。きっかけは、子どもと一緒に行ったとある病院にあった写真集「大いなる遺産長崎の教会」。そしてもう一つ「ながさき巡礼長崎県の教会堂」。ちょうど長崎と天草の潜伏キリシタン関連遺産の登録を目指していた頃、出島ワーフでもらった地図と教会の写真が掲載されたリーフレットである。 |
子どもが「行ってみたい」の一言を皮切りに教会巡りが始まった。長崎市内は高島を除いてほぼ制覇。時には私の両親、妻の両親を巻き込みながら県内の教会を巡った。一時期のような熱量はなくなったものの、県外に旅行に行く時は決まって事前に教会の所在地を調べ、できる限り教会を回ったものだ
▲10月に入ってから県内の新型コロナウイルスの新規感染者数は一桁が続き、第5波は収束しているように見える。きちんと感染対策は行いながら、久しぶりに子どもと教会巡りでもしてみようかと思う今日この頃。さて、今度はどこの教会を巡ろうか。 |