2022
インターネット版
恐れることはない。
… 喜び踊りなさい。
(ルカ5・10、6・23)
 発行所 カトリック浦上教会
 評議会 広報委員会
 
目次
あの椅子に座るのは誰?
大人の信者の仲間入り
アクション団体の紹介
評議会だより
2月の地区集会
今月の典礼担当地区
教会学校
サルディーニャ島からの平和メッセージ展示
聖堂内陣を刷新
今月の聖人
浦上街道
赤鉛筆

助任司祭 ガブリエル 尾髙 修一
20名の堅信式
連合壮年会 教会支える『実動部隊』
行事などのお知らせ

2月と3月の典礼当番
三学期始業ミサ・始業式
核兵器禁止条約発効1周年を記念して
司式者の立ち位置が祭壇中央から祭壇横へ
家族で霊名の日を祝いましょう
永遠の安息を祈って亡き司教と司祭へ(2)
編集後記
あの椅子に座るのは誰?
助任司祭 ガブリエル 尾髙 修一
 皆さんは、教会に来た時どこに座っていますか。自分がいつも座る決まった席があるのでしょうか。あるいは、その時空いている所に座っているのでしょうか。今コロナ禍にあって、浦上教会では、一列に二人、三人と交互に席を配置しています。座れる席は限られていますが、教会にはあなたの席ももちろんあります。
 ところで、限られた席を何とか手に入れようとした人たちがいました。しかし、座りたくても座れない席もあります。ヤコブとヨハネが、イエス様に対して、「栄光をお受けになるとき、わたしどもの一人をあなたの右に、もう一人を左に座らせてください。」(マルコ10・37)と願い出た時、イエス様は「わたしの右や左にだれが座るかは、わたしの決めることではない」(マルコ10・40)と言って、彼らの望みを退けられました。二人の弟子は、自分のことしか考えることができませんでした。
 さて、浦上教会は長崎教区の司教座聖堂です。浦上教会の内陣には司教様が座る大きな椅子がありますが、それが司教座です。よく見ると、背もたれの部分には木彫りで、司教様の紋章が描かれています。赤い座布団もあります。この席だけは、指定席で、誰でも座ることができません。 今年の元旦のミサで、髙見大司教様が浦上教会に来られた時、この司教座に座りませんでした。
司教座の近くに別の椅子を用意し、そこで髙見大司教様はミサを司式されました。その理由は、新しい長崎教区大司教の任命があったからです。昨年末に、中村倫明司教様が新しい長崎大司教に任命されました。2月23日(水)に着座式が行われる予定で、それまで髙見大司教様は「使徒座管理者」、中村司教様は「被選大司教」と呼ばれます。着座式で、中村被選大司教が長崎教区大司教として、あの司教座にお座りになるのです。
 司教座にお座りになる方は、私たちをどんな未来に導いてくださるのでしょうか。これから始まる新たな信仰の歩みを聖霊の導きに委ねながら、新しい司教様を中心に、お祈りのうちに一致協力していきましょう。私たちにとっても、気持ちを新たにする時です。希望をもって、ともに歩んでいきましょう。
 ところで、浦上教会の広い聖堂の中で、自分が落ち着ける場所を見つけましたか。教会の居心地がもっと良くなるようにみんなで取り組んでいきたいものです。ご聖体のイエス様と向き合うことで、心がいやされ、励まされ、慰められれば、どの席であろうが関係ないのかもしれませんが、せっかくですから、司教座が見える前の席に座ってみませんか。
大人の信者の仲間入り
20名の堅信式

 「主の洗礼の祝日」1月9日(日)9時30分のミサの中で、20名(中学生16名大人4名)の堅信式が髙見大司教様により執り行われました。中村被選大司教様着座までは使徒座管理者の立場で、実質的には浦上教会の公式行事の司式はこれが最後となりました。

 感謝式では、受堅者の戸口楓さんと保護者の戸口正さんから大人の信者の仲間となったことへの抱負の言葉がありました。

 この1年の実りを予感させる晴天の中、場所を信徒会館に移して行われた茶話会では信徒教育委員会がコロナ禍にあって工夫された内容で、教会行事の大事な一つである堅信式は無事に終了しました。

■堅信の秘跡を受けて
 20名の受堅者のうち、3名の感想を紹介します。

ラファエル 戸村奏(中1)
 僕は、堅信の秘跡を受けてうれしい感情と共に、この後はどうすればいいのだろうという不安がありました。けれど今では、これからはできるだけ人にやさしくして、みんなと仲よくしたいと思います。

マリア 山口たから(中1)
 自覚と責任。多くの人々に見守られる中で堅信の秘跡を受け、この2つの気持ちが芽生えました。それと同時に、今まで支えてくださった多くの方々への感謝の気持ちも湧いてきました。これからは自覚と責任をもって頑張ります。

クララ 西川英恵(大人)
 堅信という大きなお恵みを頂くまで、たくさんの皆様にお祈りと支え、ご指導をいただき心より感謝申し上げます。これからも聖霊の賜物を惜しみなく活かして信仰の道を歩めるよう、ミサとお祈りを大切にしていきたいと思います。

連合壮年会
教会支える〝実動部隊〟
    アクション団体の紹介

 新しい教会学校等施設「マリア館」の建設の向けての審議が進められています。新しい施設には各アクション団体用の部屋も準備される予定です。そこで今月号から教会活動を支える各アクション団体を紹介して行きます。
 1959年2月に定められた連合壮年会会則は、目的を「使徒職に関する総ての実践を図り、会員の教養と気風を高めつつ親睦融和を図り、健実なるカトリック的家庭生活の確立を期すると共に教区内の環境改善の推進に貢献する」(抜粋)と定めています。
活動内容は四旬節の十字架山巡礼、春の植物展示即売会、ボウリング大会、8月9日のたいまつ行列準備、バザーでの出店、研修旅行、ご降誕に合わせた馬小屋の設置、日本26聖人殉教記念ミサに伴う巡礼の交通整理など多岐にわたります。現在はコロナ禍で催し自体が減少しており、壮年会も活躍の場が限られていますが、浦上小教区の主要な活動を支える実動部隊と自負しています。
 信徒の減少、高齢化という教会全体が抱える課題は本会も共通しています。
しかし、3年前から役員の若返りを図っており、現在は会長と、副会長のうち1人は40歳代が務めています。満31歳以上の信者であればどなたでも会員になることができます。また30歳以下でも既婚者であれば結構です。教会活動を支えるやりがいのある役割を、一人でも多くの若手が担ってくださることを期待しています。一緒に頑張りましょう。
          (会長・村田傑人、46歳)

    馬小屋の設置作業を行う壮年会員
評議会だより
【2月】

(4日)初金ミサ(女性部担当地区:大橋、昭和)
      10時           〈本部〉
    十字架の道行 19時      〈本部〉

(5日)日本廿六聖人殉教者 6時    〈典礼〉
(6日)日本廿六聖人殉教記念ミサ…中止
      14時 西坂殉教地
      雨天時は中町教会でミサ   〈信使〉
    評議会 19時         〈本部〉
   
(9日)被爆者のための祈り
      10時 被爆マリア小聖堂 〈レジオ〉

(11日)記念ロザリオ「旅する教会の神秘」
       5時30分         〈典礼〉
(12日)お別れ遠足          〈信教〉
(13日)浦上小教区への転入者紹介…中止
       9時30分ミサ      〈シャロ〉
    病者のための祈り(ルルドの聖母)
       9時30分ミサ後
        被爆マリア小聖堂   〈在世〉
(23日)中村倫明被選大司教様着座式
        10時30分       〈教区〉
(27日)初聖体式ミサ 感謝の集い
       9時30分ミサ       〈信使〉
     (信愛幼稚園、ローザ保育園、
      うみのほし保育園、純心幼稚園)
【3月】

(2日)灰の水曜日 大斎・小斎 6時  〈典礼〉
(4日)初金ミサ(女性部担当地区:本原)
         10時         〈本部〉
    十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
     19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
(6日)四旬節第一主日 各ミサ     〈典礼〉
    本年度亡くなられた会員のためのミサ
            9時30分    〈壮年〉
    新小学1年生保護者会
      9時30分ミサ後 教会学校  〈信教)
    建設委員会、評議会(役員改選)
            19時      〈本部〉
(9日)被爆者のための祈り
      10時 被爆マリア小聖堂  〈レジオ〉
(11日)旅の日記念ロザリオ 5時30分  〈典礼〉
    十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
      19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
(12日)侍者・聖歌隊の集い       〈信教〉
(13日)3学期教会学校終業ミサ・終了式
       7時30分          〈信教〉
    第1回新堅信組保護者会(小学6年生対象)
      9時30分ミサ後 教会学校  〈信教〉
(17日)「日本の信徒発見の聖母」記念ミサ
        19時 大浦天主堂    〈教区〉
(18日)十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
        19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
(25日)十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
        19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
※行事は今後、変更・中止となる場合もあります。
四旬節 十字架山道行き 当番
月 日 委員会等 担当地区等
3月4日 本部・女性部 本尾1・2、江平1・2・3
信徒生活、ビン、典礼
3月11日 壮年・青年
学生
坂本1・2、平和、平野、小峰、
信仰教育、レジオ
3月18日 信生・ビン
典礼
松山、岡、大橋、昭和、橋口
広報、エリ
3月25日 信教・レジオ 上野1・2、高尾
信徒使徒職、歴史、在世会
4月1日 広報・エリ 本原、大手、扇、女の都
本部、女性、経済
4月8日 信徒・在世
経済
辻1・2、石神1・2、
壮年、青年、学生、シャローム
4月15日
(聖金曜日)
エリ・ビン
本部
全地区
巡礼団は午後2時に教会出発
 十字架山での十字架の道行きは、四旬節の始まり(灰の水曜日)の週の金曜日から聖金曜日までの
  期間中、午後7時30分から行います。ただし聖金曜日は午後3時より行います。
  (また教会内でも、午後7時より「十字架の道行き」が行われます。十字架山へ行けない方は、
    こちらに参加してください)
  メイちゃん募金ご協力の御礼

 昨年12月皆様にご協力いただきましたいのちを守る運動メイちゃん募金に431,469円が寄せられたことをお知らせいたします。
 集まった募金は教区評議会女性部を通して日本カトリック女性団体連盟へ送金されることになっております。
 ご協力ありがとうございました。
          小教区評議会女性部 一同
    原爆遺物展示室と
  売店「フレノ」の奉仕者募集

 
 2020年11月にリニューアルされた信徒会館「原爆遺物展示室」では、有志の方々による奉仕活動が行われています。この2月で1年を迎え、人的増員と刷新のために奉仕者を募ることにしました。一人でも多く方々のご協力をお願いします。
 奉仕時間:午前の部(10時 ~ 13時)
      午後の部(13時 ~ 16時)
      (木曜定休)
 奉仕内容:売店「フレノ」対応、展示室保安
 問合せ先:司祭館受付
2月の地区集会日程
地区名 時間 場所 担当司祭
辻2 8日 19時30分 公民館  久志師
石神1
石神2 10日 19時30分 新垣宅 鼈甲屋師
辻1 11日 19時30分 公民館 久志師
坂本2 マツオ歯科 尾髙師
小峰 20時 深井宅 鼈甲屋師
13日 19時 公民館 久志師
高尾 尾髙師
江平 鼈甲屋師
平和 19時30分 鼈甲屋師
上野1 19日 20時 公民館 久志師
本尾 鼈甲屋師
橋口 20日 19時 公民館 久志師
本原 尾髙師
上野2 鼈甲屋師
お休み 大橋、扇、坂本1、平野、女の都、昭和、大手
 今月の典礼担当地区
《2月》

6日[日] 年間第5主日         上野1
13日[日] 年間第6主日          上野2
20日[日] 年間第7主日          高尾A
27日[日] 年間第8主日          高尾B
《3月》

6 日[日] 四旬節第一主日          本原
13 日[日] 四旬節第二主日          扇
20 日[日] 四旬節第三主日     石神1・辻2
27 日[日] 四旬節第四主日        石神2
教会学校
 三学期始業ミサ・始業式

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、1月16日(日)始業ミサと始業式が行われた。昨年は中止したが、今回はそれぞれの家族が判断しての参加となった。


  尾髙神父様は、「コロナの感染者数が過去最多を記録する厳しい状況ではあるが、三学期も神様のお恵みの中で、祈りと学びを深めることができるよう頑張ろう」と挨拶した。三学期は短いが、感染予防対策を講じながら進めていきたい。
原爆遺物展示室
サルディーニャ島からの平和メッセージ展示
 核兵器禁止条約発効1周年を記念して、サルディーニャ島(イタリア)の子供たちの平和メッセージの展示が行われます。

 日本との交流を目的としたNPO「マンマイ サルディーニャ(サルディーニャ母の会)」では、2020年3月、長崎県被爆者手帳友の会の被爆者2名を招待し、被爆講話を開催予定でした。しかし、新型コロナの感染拡大で中止に。そんな中、会の子供たちが短冊に書いた平和メッセージが送られてきました。
 この短冊を、原爆遺物展示室にて展示いたします。海を越えて届いた子供たちの想いを是非ご覧ください。尚、イタリア語の翻訳は、尾髙神父様にご協力いただきました。

  日 時:1月19日(水)~ 1か月間
  場 所:浦上教会「原爆遺物展示室」

  ※ヒバクシャ・コミュニティーセンター
   でも展示します。
聖堂内陣を刷新
司式者の立ち位置が祭壇中央から祭壇横へ
 祭壇を囲んで司祭が司式するミサの風景で気付いた方も多いことでしょう。これまで祭壇中央だった司式者の立ち位置が祭壇横となりました。

 久志主任司祭によりますと、これまで聖櫃を真後ろして少々気になっていたこともですが、昨年の12月末に髙見大司教様より「浦上の神父様方は、ミサの時、普段、祭壇の真後ろに座っているようですが、会衆に見えるような位置に座を儲けなければなりません。『ローマ・ミサ典礼書の総則(暫定版)』(2004年)310番と294番を参照してください」と指摘を受けたことから今回の内陣刷新となったようです。これまでは体半分の姿でしか見えなかった司式者と会衆との気持ち的ずれがあったことからも、立ち位置の移動でいくらか解消されたのではないでしょうか。
 今年の待降節第一主日(11月27日)から新しい式文によるミサが始まります。後日、時間をかけてその内容を説明しますが、聖堂内陣の刷新はミサ参加者にいい刺激と新しいミサ開始への準備となるに違いありません。
家族で霊名の日を祝いましょう
<今月の聖人>
2月 February

3日 福者ユスト高山右近殉教者
5日 日本廿六聖人殉教者
10日 聖スコラスチカおとめ
14日 聖チリロ隠世修道者 聖メトジオ司教
22日 聖ペトロの使徒座
23日 聖ポリカルボ司教殉教者
3月 March

17日 日本の信徒発見の聖母
19日 聖ヨセフ
25日 神のお告げ
 浦 上 街 道

             久志 利津男
永遠の安息を祈って
    亡き司教と司祭へ(3)


 ラウレンシオ 竹山涼神父様

 明確に記憶に残っているのは、竹山涼神父様が突然亡くなったということ。私が諫早教会にいた時です。
 実は亡くなる数か月前に神父様のことは驚きのうちに聞いていました。それは、パソコンに夢中になっているということ。信徒名簿作成等のために自室に閉じこもっての作業。大変失礼ですが、年齢からして「どうして?」とは思ったものの、実際、始めて見ると、最初は難儀ですが次第に時代のニーズに応えるその便利さに時には心豊かになるのですから、年齢は問題ありません。そういった意味では最新兵器(機械)を駆使してうまく利用した人の一人だったと言えます。当の私も広報担当の時は、手書きで書いては消し、書いては破りとその繰り返しの中、パソコンを始めてその違いに驚き、完璧にパソコンを操作する方々を心から尊敬し羨ましく思ったものです。
 大神学生の時、神父様は青砂ヶ浦教会にいて、私は大神学校発行の『神学院だより(現在は神学院通信)』を届けていました。玄関先で「仲知の久志です。『神学院だより』を持ってきました」と手渡すと、「ご苦労さんね。どうね、神学校は?」と細長い体にスータンをまとった神父様からお礼と励ましの言葉をいただきました。
 竹山神父様について、カトリック教報では、突然の死去に驚いたことを踏まえ、多くの助任を受けて指導し、信者の要望にいつも応えられるために司祭館に在宅していたこと、中立適正な判断で司牧にあたっていたことが記されています(1998年2月 838号)。神父様のこのような司牧体制は当然とは言え、とても大事なことを教えています。積極的に外に出向くことは福音宣教の基本でもあります。問題は何処に行くかではなく、何をしに行くか。司祭館には司牧のノウハウを準備する場であり、教報に記していた「信者の要望にいつも応えるために」の精神でしばし留まることの大切さを暗に諭していたのだと思います。
 神父様の生前中の多くの業績がパソコンにデータとして残っていますが、それ以上に、多くの信者や司祭たちの心に刻み込まれています。
           命日は1997年12月16日。
 令和3年東京オリンピック直後は増加傾向だった新型コロナウイルスの感染も一時期小康状態でしたが、年を明けて第6波の渦中にあるといわれています▲理由の一つとして新たな変異株であるオミクロン株の感染力が高いことが考えられます。オミクロンはギリシャ文字で15番目のアルファベットだそうです。ではなぜギリシャ文字なのでしょうか▲以前、変異株はイギリス株、インド株など、最初に見つかった国の名前を使って呼ばれていましたが、WHOは差別や偏見につながるとして、令和3年5月から意味を持たないギリシャ文字で表すことにしたそうです。 アルファ株、ベータ株と続けていってミュー株までの12種類の変異株が見つかっていたそうですが、その次のニューは英語の新しいのニューと混同しやすく、次のクサイは英語でxiと表記しxiを姓とする人が多いので、飛ばしてオミクロンなのだそうです▲こうした新型コロナウイルスですが、うがい手洗いマスクなどの予防により他の多くの感染症(インフルエンザ等)や花粉症などが減少したそうです。ですので、これからもみんなで対策を徹底しながら神様へお祈りをし、一日も早く収束に向かうよう頑張っていきましょう。