2022
インターネット版
これはわたしの子、
選ばれた者。これに聞け。
(ルカ9・35)
 発行所 カトリック浦上教会
 評議会 広報委員会
 
目次
あいが一番
ペトロ中村倫明大司教様着座
評議会だより
3月の地区集会
今月の典礼担当地区
今月の聖人
浦上街道 特別編 ①
赤鉛筆

助任司祭 ヨセフ 鼈甲屋 賢治
「おめでとうございます」
行事などのお知らせ

3月と4月の典礼当番
家族で霊名の日を祝いましょう
髙見大司教様と中村大司教様の慶事の「木」植樹
編集後記
あいが一番
助任司祭 ヨセフ 鼈甲屋 賢治
 「そこに愛はあるんか?」テレビコマーシャル等で流れる印象的な言葉ではないでしょうか。こんなバージョンもります。
 「もしこの世から『あい』がなくなってしまったら、あ行は、ーとーとーだけになってしまう」。
 スキンヘッドで和尚の格好をした女優さんが、説法の場で、至って真面目な顔つきで言い、それに対して、「なに言うとんねん」と、絶妙の間でツッコミを入れるコマーシャルです。

 現行から
 「心を込めて神を仰ぎ」
 「賛美と感謝をささげましょう。」
 今度の待降節から
 「心を込めて」
 「神を仰ぎ」
 「賛美と感謝を捧げましょう」
 「それはとうとい大切な務めです」

 ミサの感謝の典礼の、奉献文の際に、司式者と信徒の応答によって唱えられる対話句です。「主は皆さんとともに」「また司祭(あなた)とともに」が先ほどの対話句の前にあり、ラテン語をはじめ、英語やほかの言語でも、三組の対話句で唱えられていますが、日本語では、二組の対話句で表現されていたので、改訂版より、日本語でも三組の対話句を用いることになります。
 日本語で「心を込めて」と訳されている箇所は「スルスム コルダ」は直訳するならば「心を上に(挙げよ)」となります。
これからの展開に全神経を集中して注意を払うように、私達も全身全霊をもって天にあるものに向けていくように、招いているのです。
 (アイ)がなくなったと感じるならばこそ、を求めて、そのものである神に対して、を(ウエオ)向いて、求めるのです。日本語では、「心を上に」では、そのような意図が伝わりにくいということもあって、「心を込めて神を仰ぎ」という訳でという内的な動きと、外的な動きを表現しています。教会の伝統を踏まえて、三組の対話句にとなります。

 「TEAMにはない。」部活動に励む学生は聞いたことがあるかもしれませんが、団体スポーツにおいて、個人プレーよりもチームプレーを重んじる際に用いられたりします。チームという綴りに(私)はないのだから、協力プレーに励むように、と言うことでしょう。では教会はどうでしょうか。「教会(CHURCH)」にもどうやらは見当たりません。ですが愛は溢れているのではないでしょうか。また、一人ひとりの神体験、信仰体験によって、神と出会い、教会に、神に、上に、心や足が向くこともあるでしょう。そのような喜びを、ともに分かち合える共同体であることを願います。

 この度、中村大司教さまが、長崎教区の大司教として、着座されました。ともに手をとって喜びも大変さも共有してくださる方ではないかと思います。わたしたちも、心新たに、より一層心を上に向けて、信仰生活に励んでいきたいものです。
 おや、倫明(ミチアキ)には(愛)が三つもあるようです。
ペトロ中村倫明大司教様着座
「おめでとうございます」
 2022年2月23日(水)、10時30分より浦上司教座聖堂で中村倫明被選大司教様の着座式が執り行われました。今般の情勢で限られた参列者の中、厳粛のうちに粛々と式が進められ、晴れて髙見三明大司教様の後任として第十代長崎教区大司教が誕生しました。この日は聖堂に入れなかった方々のために着座式、ミサの模様がライブ配信され、多くの人たちと思いを一つにして着座式は喜びと希望のうちに終了し、長崎教区の新しい時代の幕が開かれました。

■着座式の模様
 春間近の好天に恵まれた中、共同司式の司祭たちと招待者の方々は浦上教会に集い、身も心も整えて外陣席で待機。アンゼラスの鐘と聖歌と共に教皇庁大使・司教団、髙見大司教様と中村被選大司教様が入堂。
 初めに高見大司教様がレオ・ボッカルディ大使を初め、すべての皆様への感謝のお気持を述べられ、今日着座される中村大司教様のために心を合わせてお祈りいたしましょうと挨拶されました。バチカンより届いた中村補佐司教様の長崎教区大司教任命書が駐日教皇庁レオ・ボッカルディ大使によって読み上げられ、正式に大司教となった中村大司教様は自身の紋章がある大司教の椅子に着座されました。名実ともに教区の座に就き、新教区長の誕生となりました。
 この晴れ姿を一目見ようと心から楽しみにしていた多くの方々にとっては参加が叶わず残念の至りですが、ライブ配信を通して祈りのうちに大司教様の喜びと希望を共有した着座ミサは予定通り、無事に終えることができました。

■着座後の祝賀式
 長崎教区の司祭と信徒を代表して、中濱敬司師(事務局長)と片岡明俊さん(教区評議会議長)とがお祝いの言葉、これからの教区を受け継いでいく青年と子供たちを代表して小島ほの楓さん(高校3年)と富田海斗君(小学6年)が花束と記念品の贈呈を行い、中村大司教様はいつもの笑みを浮かべて信徒の代表者に聞き入り受け取っていた姿がとても印象的でした。
 中村倫明大司教様は、前任の髙見三明大司教様の長年の教区長としての功績を称え、感謝の意を表明しつつ、今後も前任の大司教様の思いを継承していく中で、教区の司祭・修道者・信徒の皆さんと手を取り合って、福音宣教に勤しんでいくことを力強く表明されました。
「一緒にやりましょう」
 大司教様がモットーとされる「ともに」を旨に、教区の発展に寄与したいと多くの方々がライブ配信を通して新たな思いを持ったことでしょう。

■着座式を終えて
 教会入口では記念撮影。現役の全ての司教たちの参加が実現できませんでしたが、この聖なる時間をお互いが目に見えない形で一つとなっていることが司教たちの言葉と笑顔から垣間見える瞬間でもありました。長崎の、そして日本の教会のさらなる明るい未来を心から希望するばかりです。
 限られた招待者ではありましたが、参列者はソーシャルディスタンスを取りながら、その喜びを分かち合う姿も印象深もので、今般の終息を見計らって改めてお祝いの席を設けることを約束して、着座式はすべて終了しました。
 会場の準備と当日の対応には信徒の皆さんの協力がありました。心から感謝します。
■任命書の朗読と披露



■説教

■祝賀式

■退堂
評議会だより
【3月】

(2日)灰の水曜日 大斎・小斎 6時  〈典礼〉
(4日)初金ミサ(女性部担当地区:本原)
         10時         〈本部〉
    十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
     19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
(6日)四旬節第一主日 各ミサ     〈典礼〉
    本年度亡くなられた会員のためのミサ
            9時30分    〈壮年〉
    マリア館建設実行委員会、
        評議会(役員、評議員改選)
            19時      〈本部〉

(11日)旅の日記念ロザリオ 5時30分  〈典礼〉
    十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
      19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
(12日)6年生お別れ遠足        〈信教〉
(13日)3学期教会学校終業ミサ・終了式
       7時30分          〈信教〉
    第1回新堅信組保護者会(小学6年生対象)
      9時30分ミサ後 教会学校  〈信教〉
    侍者・聖歌隊の集い
          13時30分     〈信教〉
(17日)「日本の信徒発見の聖母」記念ミサ
        19時 大浦天主堂    〈教区〉
(18日)十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
        19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
(19日)聖ヨゼフ祭日 6時       〈典礼〉
(20日)鼈甲屋神父様(聖ヨセフ)
       霊名のお祝い 9時30分ミサ 〈信使〉
(21日)髙見大司教様感謝ミサ
        10時30分       〈教区〉
(25日)神のお告げ 6時        〈典礼〉
    十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
        19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
【4月】

(1日)十字架の道行(四旬節中の毎金曜日)
     19時30分 十字架山
     教会では19時より十字架の道行 〈典礼〉
(3日~8日)黙想会〈本部〉
(8日)枝切り奉仕 9時 聖堂前
              〈本部・エリ・ビン〉
(9日)被爆者のための祈り 10時   〈レジオ〉
(10日)受難の主日(枝の主日)     〈典礼〉
    新年度始業ミサ(7時30分)
      始業式・入学式(7時30分ミサ後)
                    〈信教〉
    新小学1年生保護者会
      7時30分ミサ後 教会学校  〈信教〉
    新役員任命式 9時30分ミサ   〈本部〉
    評議会 19時          〈本部〉
(11日)旅の日 記念ロザリオ「旅する教会の神秘」
        5時30分        〈典礼〉
(12日)聖香油ミサ 10時30分     〈教区〉
    小学生勉強始まり 16時     〈信教〉
(14日)聖木曜日(主の晩餐) 19時  〈典礼〉
(15日)聖金曜日(主の受難)大斎・小斎 〈典礼〉
    十字架の道行 15時 十字架山
     巡礼団は14時に教会出発
     教会でも15時より十字架の道行 〈典礼〉
    主の受難の祭儀 19時      〈典礼〉
(16日)聖土曜日、復活徹夜祭 19時  〈典礼〉
(16日~17日)ご復活祭 愛の募金活動  〈ビン〉
(17日)復活の主日
      ミサ:7時30分・9時30分  〈典礼〉
(21日)死せる会員の墓参り       〈エリ〉
(23日)新入生歓迎会 13時       〈信教〉
(24日)生きておられる全会員のためのミサ
           9時30分     〈壮年〉
    壮年会年次総会 9時30分ミサ後 〈壮年〉
(29日)会員・家族・帰天会員のためのミサ
            6時      〈ビン〉
    永井博士追悼ミサ 14時 〈ビン〉
    ビンセンシオ会・エリザベット会
              合同総会 17時
※行事は今後、変更・中止となる場合もあります。
四旬節 十字架山道行き 当番
月 日 委員会等 担当地区等
3月4日 本部・女性部 本尾1・2、江平1・2・3
信徒生活、ビン、典礼
3月11日 壮年・青年
学生
坂本1・2、平和、平野、小峰、
信仰教育、レジオ
3月18日 信生・ビン
典礼
松山、岡、大橋、昭和、橋口
広報、エリ
3月25日 信教・レジオ 上野1・2、高尾
信徒使徒職、歴史、在世会
4月1日 広報・エリ 本原、大手、扇、女の都
本部、女性、経済
4月8日 信徒・在世
経済
辻1・2、石神1・2、
壮年、青年、学生、シャローム
4月15日
(聖金曜日)
エリ・ビン
本部
全地区
巡礼団は午後2時に教会出発
 十字架山での十字架の道行きは、四旬節の始まり(灰の水曜日)の週の金曜日から聖金曜日までの
  期間中、午後7時30分から行います。ただし聖金曜日は午後3時より行います。
  (また教会内でも、午後7時より「十字架の道行き」が行われます。十字架山へ行けない方は、
    こちらに参加してください)
黙想会のお知らせ 
4月3日(日)~ 4月8日(金)
2日間で夜を3コース、昼を2コース
指導司祭:市瀬幸一神父様(マリア会地区長)
【夜の部】
    ・3日(日)~ 4日(月)
    ・5日(火)~ 6日(水)
    ・7日(木)~ 8日(金)
 ゆるしの秘跡:18時30分~19時30分
        (講話後ゆるしの秘跡21時迄)
 祈り(ロザリオ或いは十字架の道行):19時
 講話:19時30分
【昼の部】
    ・4日(月)~ 5日(火)
    ・7日(木)~ 8日(金)

 ゆるしの秘跡:8時30分~9時30分
        (講話後ゆるしの秘跡11時頃迄)
 祈り(ロザリオ或いは十字架の道行):9時
 講話:9時30分
*感染の状況によっては延期、中止も考えられます。
3月の地区集会日程
地区名 時間 場所 担当司祭
辻2 8日 19時 公民館 久志師 
石神1
大橋 9日 19時30分 公民館 尾髙師
19時 尾髙師
平野 10日 19時 喫茶ジャスミン 久志師
坂本1 19時30分 公民館 尾髙師
石神2 新垣宅 鼈甲屋師
辻1 11日 19時30分 公民館 久志師
坂本2 マツオ歯科 尾髙師
小峰 深井宅 鼈甲屋師
13日 19時 公民館 久志師
高尾 尾髙師
江平 鼈甲屋師
平和 19時30分 鼈甲屋師
昭和 18日 19時 公民館 尾髙師
上野1 19日 20時 公民館 久志師
本尾 鼈甲屋師
橋口 20日 19時 公民館 久志師
本原 尾髙師
上野2 鼈甲屋師
女の都 26日 20時 教会学校 久志師
大手 27日 19時 教会 鼈甲屋師
お休み なし
*集会の日程等変更となる場合もあります
 今月の典礼担当地区
《3月》四旬節・聖ヨセフの月

6 日[日] 四旬節第一主日          本原
13 日[日] 四旬節第二主日         扇
20 日[日] 四旬節第三主日     石神1・辻2
27 日[日] 四旬節第四主日        石神2
《4月》四旬節・復活節

3日[日] 四旬節第五主日      大手・女の都
10日[日] 受難の主日(枝の主日)     辻1
17日[日] 復活の主日           本部
24日[日] 復活節第二主日        本尾1
      (神のいつくしみの主日)
家族で霊名の日を祝いましょう
<今月の聖人>
3月 March

17日 日本の信徒発見の聖母
19日 聖ヨセフ
25日 神のお告げ
4月 April

25日 聖マルコ福音記者
29日 聖カタリナ(シエナ)おとめ教会博士
 浦 上 街 道

             久志 利津男
浦上街道 特別編 ①

  髙見大司教様と中村大司教様の
           慶事の「木」植樹


 教会横のセンター側に、大きなマキの木が植えられています。その1本が6年前に続いて、一昨年、台風で根元から〝ボキ〟。その折れ方、自然の猛威に只々驚くばかり。この度、新しい1本のマキの木を植えました。

           右側が植樹の「ツチの木」
 2月23日に中村倫明大司教様が長崎教区の教区長として正式に着座され、同時に20年近くこの教区を霊的に納めてこられた髙見三明大司教様が退任ということになりました。髙見大司教様には今年司祭叙階50周年を迎えることもあり、お祝いと感謝を、中村大司教様にはご活躍を祈る形での植樹を当教会の責任者として考えたのです。
 先日、ある方から、「みあき」と「みあき」、一文字「つ」と「ち」の違いで、二つの文字を合わせて「つち(土)」になると聞きました。まさに今回の植樹は新しいマキの木がこれから成長していく姿に長崎教区を見据えたことだと思うのです。この土にしっかりと根をはり、天にも昇るように大きく育っていく、そんな気持ちを込めて、お二人に共通する名前に準え「ツチの木」としてはどうでしょう!
 なお、この植樹代は匿名の方からいただきました。感謝です。
    髙見三明大司教様
        ご苦労様でした
    中村倫明大司教様
        よろしくお願いします

 ついに2月23日(水)、中村大司教様の着座式が行われた。
 最初から、私事で申し訳ないが、私が家を建てたとき、当時浦上教会の助任司祭だった中村神父様に新築の祝福をお願いしたところ、突然その祝福の中でみんなを牧場に伏させられました。私の親族はみんな仏教徒だったので、びっくりしてしまいました。
▲また、大村の植松教会の主任でおられた頃には、大村の史談会が立ち上げた「天正少年使節・中浦ジュリアン神父の足跡をたどって」の巡礼に加わり、ご一緒しました。その時神父様はバチカンの地下のお御堂でミサを司式されたり、アッシジやミラノ、さらに、北イタリア・マントバの湖水地方まで廻り、まさに、天正少年使節一行がこの部屋にとどまられたことまで聞き感動しました▲季節は、これからどんどん春めいていくが、立ちはだかるコロナ禍はどうなるのだろうか。この頃発表されたが、コロナに懸かって肺炎になれば、それは間質性肺炎と呼ばれ、現在、治療薬は無く緩和剤だけ。次第に息苦しくなり、酸素を吸うことになる。悪化の度合いは個人差が大きい。