インターネット版
「兵士の一人が槍でイエスのわき腹を刺した。すると、すぐ血と水とが流れ出た。」
(ヨハネ19・34)
2024 発 行
カトリック浦上教会
評議会 広報委員会
600号発刊記念特集
目次
神の家族六〇〇号を祝って 「集まること」  
乙女峠まつり巡礼
雲仙殉教祭2024
第144回クルシリヨに参加して
評議会だより
今月の典礼担当地区
家族で霊名の日を祝いましょう
地区集会日程
赤鉛筆

主任司祭 使徒ヨハネ 山村 憲一
5月3日津和野教会へ5年ぶりに参加
聖霊降臨の大祝日、雲仙メモリアルホールで開催
浦上教会より3名が参加
行事などのお知らせ
6月と7月の典礼当番
今月の聖人
6月の地区集会日程表
編集後記
神の家族六〇〇号を祝って
「集まること」

主任司祭 使徒ヨハネ山村憲一
 浦上教会広報誌「神の家族」が六〇〇号を迎えました。計算すると、五〇年続いて発行されたことになります。これは、一つの快挙です。この快挙のために尽力してくださった広報委員会の皆さんに敬意を表するとともに、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございます。
 この記念号を編集するために、今月も広報委員の皆さんが集まりました。その集まりは、毎月の発行のために繰り返されている集まりです。この記念号に向けて「ひとこと」をお願いしたら、浦上教会で奉仕してくださった大司教様・神父様たちの声が集まりました。先日の雲仙殉教祭バス巡礼に一六名が集まりました。私が担当する今週の地区集会には、三地区で二二名が集まりました。教会の動きを話し合う小教区評議会には、毎月六〇名程度が集まります。教会学校には子供たちが集まります。毎日行われるミサに、週日は約七〇名、主日には千名を超える方々が集まります。さらに浦上教会には、他にもたくさんの集まりがあります。小委員会、準小委員会、活動団体、聖歌隊、教会守など……。
 「教会」という言葉はギリシャ語でエクレジアといいます。意味は、「人々の集まり」です。言葉の意味からしても教会の特徴は、「集まる」ことだと思います。
 イエス様は宣教をはじめるにあたって、一二人の使徒を選び集められました。使徒たちはイエス様を中心に集められました。その証拠に、中心だったイエス様が十字架の上で亡くなられるとバラバラになりました。でも、復活したイエス様によって再び集められました。その使徒達が、イエス様のお言葉通りに全世界に行って福音を宣べ伝えて、新しい集まりがつくられて現在の教会に至っています。私たちの浦上教会もイエス様によって集められた教会です。ですから「集まる」ことをしなければいけません。そしてその「集まり」が「新しい集まり」をつくるようにならなければなりません。それが、教会をつくられたイエス様のお望みなのです。果たして私たちの浦上教会は、このイエス様のお望みを実行しようとしているでしょうか?自分なりに反省しなければならないと思います。まずは今ある浦上教会の「集まり」に、どれくらい参加しようとしているでしょうか?これからできる「集まり」にも参加しようという気持ちを持っているでしょうか?
 「神の家族」六〇〇号にたくさんの声が集まりました。素晴らしいことだと思います。これからも浦上教会の「集まり」の成果が、「神の家族」を通してたくさん記録・報告されるように強く望みます。そのことが、これからも「神の家族」が続けて発行される原動力となるからです。そして私たちの「集まり」の中心に、いつもイエス様がいてくださるように心から祈りたいと思います。
乙女峠まつり巡礼
5月3日 津和野教会
 「列聖運動」中の津和野への5年振り巡礼。5月3日朝5時に教会前を出発。“山笑う”新緑の山並みを巡礼の旅。当時の流配者の心に寄り添って道中ロザリオの祈りを唱え到着。
 国際色豊かな多くの信徒等と共に、マリア様を担ぎ、乙女峠へ。50名程の司祭団と千名以上の信徒が集いミサ開式。
 説教で森山司教様は「大浦天主堂での信徒発見、その後の全国への流配・浦上四番崩れの出来事。ここ津和野での彼らの信仰に耳を傾け『見えないものでも神の真理がある。そこに命を懸け、その信仰に生き、キリスト者として誰のために生きるか。神の国とは何で、どこにあるか』を知らしめ、現代に於いて、正しく生きるために迫害を受けている人々を思いごミサを捧げていきましょう」と諭されました。
 ミサ後、蕪坂(千人塚)墓碑へと十字架の道行の祈りを唱えながら、この地で命を神に捧げた37名の人々のために祈り、津和野を後にしました。

                (歴史委員会)
雲仙殉教祭2024
聖霊降臨の大祝日、雲仙メモリアルホールで開催
 雲仙メモリアルホールにて開催された。総勢約30名。兵庫県姫路からのシスターやベトナム出身のシスター志願者2名も加わり、賑やかな巡礼団となりました。
 出発時、山村主任神父様から祝福を受け、バス内で島原・雲仙での壮絶な迫害に耐えた先人の歴史を学び、殉教者のためにロザリオを唱えながら雲仙へ。式典・記念ミサ・地獄巡礼に参加した。「信徒発見物語:朗読劇」(滑石教会)が上映され、苦難を再確認した。
 中村倫明大司教様司式での説教では、映画「アラジン」を題材に、「見たことのない世界を信じるか?という問いかけは、聖霊降臨にも通じる。聖霊を与えられているのに、その恵に気づかない」、「神様(聖霊)を信じ、信頼した雲仙の殉教者は証人である」と諭されました。

         (信徒使徒職委員会 深堀 浩)
第144回クルシリヨに参加して
3名の新クルシリスタ
5月3日から6日、小江原のお告げのマリア修道院で三泊四日の第144回クルシリヨが行われ、浦上教会からは3名の方が参加した。
 終了した6日の夕刻には参加して数年から数十年のクルシリスタが集まり、新クルシリスタ誕生を喜び、新しい光を分けてもらってまた喜び、感謝のひと時を過ごした。

3名の感想
●たくさんのお祈りやご支援をいただき心より感謝申し上げます。お祈りによって支えていただくことがこんなにも大きな力と励みになるということを体験できたのは、そのままクルシリヨの58年に及ぶ歴史の厚みでもあるように感じました。
 小教区や世代を超えて分かち合った時間は、かけがえのない宝物になりました。どんなことがあっても神様が共にいてくださること、支えになってくださることの確信にいつも立ち返ることができるようにありたいと思います。
 心のこもった美味しいお食事と笑顔いっぱいの練成会でした。来年はもっと多くの参加がありますよう、お祈りしています。  (西川英恵)
●実際に参加するまでは何をするのか聞かされず不安いっぱいでした。実際に参加してみるとお祈りや心洗われる講話、また今回参加された人たちや食事などのサポートをしてくれたスタッフ、先輩クルシリスタから送られてきた数多くのパランカの励ましに支えられ、新たな心、新たな信仰心を持って無事終了出来ました。
 お世話になった皆様方、良い経験をさせていただきありがとうございました。 (深堀博史)

●県内各小教区の方々と、5人一組のグループを組み、神父様方の講演を聴きました。「神の恩恵の生活」「神の愛の計画」「キリスト共同体」など…。
 講話の内容をグループでまとめ絵にすることでした。最初は戸惑いましたが、それぞれの考えを出し合い話し合う中で、みんなの笑顔が見られ、楽しみながら短い時間でもポスターを完成・説明することができました。
 今回参加して、気持ちのあり方が少し変わったような気がしました。これからも自分にできること、したいことを楽しんでやっていこうと思えるようになりました。感謝です。 (丸尾千草)
評 議 会 だより
【6月】

(2日)キリストの聖体 各ミサ     〈典礼〉
    バザー実行委員会・評議会 19時〈本部〉
(5日)新役員懇親会 18時30分    〈壮年〉
(6日)聖フランシスコ病院お見舞い
           13時30分    〈エリ〉
(7日)イエスのみ心  6時       〈典礼〉
    初金ミサ
    (女性部担当地区:平野・平和・小峰)
        10時 被爆マリア小聖堂〈本部〉
    十字架の道行 19時 聖堂   〈本部〉
(8日)被爆者のための祈り
       10時 被爆マリア小聖堂〈レジオ〉
(9日)西田神父様(パドバの聖アントニオ)
       霊名のお祝い 9時30分ミサ〈信使〉
    2024年度総会 9時30分ミサ後
                  〈在世会〉
(16日)保護者総会 9時30分ミサ後 信徒会館
                   〈信教〉
(18日)準備委員会 19時       〈本部〉
(20日)引退司祭訪問
     (大司教館平田クリニック三原台病院) 
          13時30分     〈エリ〉
(23日)葛島神父様(聖パウロ使徒)霊名のお祝い
           9時30分ミサ   〈信使〉
    第2回 堅信組保護者会 9時30分ミサ後
               教会学校〈信教〉
(24日)洗礼者聖ヨハネの誕生 6時  〈典礼〉
(25日)創立記念ミサ 6時      〈エリ〉
(29日)聖ペトロ・聖パウロ使徒 6時 〈典礼〉
(30日)歴史委員会定例会議
           9時30分ミサ後 〈歴史〉
【7月】

(1日)福者ペトロ岐部司祭と187殉教者
            6時     〈典礼〉
(5日)初金ミサ(女性部担当地区:上野1・2)
        10時 被爆マリア聖堂 〈本部〉
    十字架の道行  19時 聖堂  〈本部〉
(7日)聖ペトロ使徒座への献金〈典礼〉
    バザー実行委員会・
     マリア館建設実行委員会・
      評議会   19時     〈本部〉
(9日)被爆者のための祈り 10時
        被爆マリア小聖堂  〈レジオ〉
(11日)出津マルコ園訪問  11時   〈エリ〉
(13日~14日)中学生黙想会      〈信教〉
(14日)1学期終業ミサ・終業式
         9時30分ミサ後   〈信教〉
    信徒会館清掃
         9時30分ミサ後 〈壮年・女性〉
    交流会(バーベキュー)清掃活動後 〈壮年〉
(21日~8/31)ラジオ体操 6時ミサ後 〈信教〉
(21日)教会境内清掃 8時30分
            各担当場所  〈信生〉
(23日)準備委員会 19時       〈本部〉
(23日~24日)小学生低学年黙想会   〈信教〉
(25日~26日)小学生高学年黙想会   〈信教〉
(28日)歴史委員会定例会議
           9時30分ミサ後 〈歴史〉
(30日)経済評議員定例会議 19時   〈経済〉
(31日)長崎地区子どもスポーツ大会  〈信教〉

 ※行事は変更・中止となる場合もあります。

                  お知らせ

● パウロ「永井博士」追悼ミサが山村主任神父様の司式で行われた。ビンセンシオ会の先輩会員であり、自ら被爆しながらも、治療・救護活動を実践した永井博士、現在博士と妻緑さん夫妻の列福・列聖調査中とのこと、参加者とともに、一日も早い列福・列聖を心からお祈りした。

● 聖ビンセンシオ会・エリザベット会合同総会の開催
 合同総会が4月29日、4年ぶりに行われ、指導司祭山村主任神父様の励ましの言葉を頂き、感謝のうちに終了しました。浦上信徒の皆様の温かいご支援に感謝しながら、活動を続けて参ります。

● マリア館:縮小案にて建設準備中各家庭負担額18万円の予定。
  納骨堂:建設決定(8月以降募集予定)。いずれも詳細は8月号に掲載。
 今月の典礼担当地区
《6月》イエスのみ心の月

2日[日] キリストの聖体    石神1・辻2
9日[日] 年間第十主日        石神2
16日[日] 年間第十一主日     大手・女の都
23日[日] 年間第十二主日         辻1
       聖ペトロ使徒座への献金
30日[日] 年間第十三主日        本尾1
《7月》

7日[日] 年間第十四主日        本尾2
14日[日] 年間第十五主日        江平1
21日[日] 年間第十六主日        江平2
28日[日] 年間第十七主日        江平3
家族で霊名の日を祝いましょう
<今月の聖人>
6月 June

1日 聖ユスチノ殉教者
3日 聖カロロ・ルワンガと同志殉教者
5日 聖ボニファチオ司教殉教者
8日 聖母のみ心
11日 聖バルナバ使徒
13日 聖アントニオ(パドバ)司祭教会博士
21日 聖アロイジオ・ゴンザガ修道者
24日 洗礼者聖ヨハネの誕生
28日 聖イレネオ司教殉教者
29日 聖ペトロ 聖パウロ使徒
7月 July

1日 福者ペトロ岐部司祭と187殉教者
3日 聖トマ使徒
11日 聖ベネディクト修道院長
15日 聖ボナベントゥラ司教教会博士
22日 聖マリア(マグダラ)
25日 聖ヤコブ使徒
26日 聖マリアの両親 聖ヨアキムと聖アンナ
29日 聖マルタ 聖マリア 聖ラザロ
31日 聖イグナチオ(ロヨラ)司祭
6月の地区集会日程
地区名 時間 場所 担当司祭
辻2 4日 19時 公民館 山村師 
石神1
坂本1 6日 19時30分 公民館 中野師
石神2 19時 本田隆宅 西田師
辻1 7日 18時 公民館 中野師
9日 19時 公民館 山村師
高尾 中野師
江平 西田師
大橋 19時30分 公民館 中野師
平和 西田師
11日 19時30分 公民館 中野師
坂本2 13日 19時 司祭館 葛島師
小峰 14日 19時30分 深井宅 葛島師
上野1 15日 20時 公民館 西田師
橋口 16日 19時 公民館 山村師
本原 中野師
上野2 西田師
平野 20日 19時 寳來軒 葛島師
本尾 22日 20時 公民館 山村師
休み 昭和、 女の都、 大手  
 2024年6月で「神の家族」が600号を迎えました。私が広報に関わったのは400号直前の2007年頃からなので約17年になりました。400号記念の祝賀会{バーベキュー}が旧司祭館の裏庭であったことが思い出されます▲きっかけは、今は亡き森内和年さん(議長)と古田逸雄さん(副議長)のお二人に誘われてのことでした。当時はまだ現役で働いている方が多かったので広報の作業は夜7時頃から始めて11時位まではかかっていました。一段落すると酒を飲みながら歓談するので帰りが遅くなる結構ハードな作業でした▲私に出来ることは、誤字・脱字のチェックくらいで、文章の訂正 や全体の割り付けは広報委員長の野口勝利さんなどベテランの方が行っておられました。「神の家族」が600号まで続いてきていることは、広報に携わってこられた先人たちの努力にほかなりません。その前の機関紙「あれ野」時代からを考えるとここまで継続して発行を続けてこられたことに敬意を覚える次第です。▲広報の仕事は結構ハードですが、お互いが協力し合って作業するので仲間意識が培われ、助け合う心、支えあう心が育まれて「信仰の絆」が一層強くなっていくような気がしています。神様のお恵みでこの先も700号、800号を目指しましょう。